職場の規模や病期・科目によって夜勤の看護師人数は違ってくるけど、大抵の病棟は看護師2~3人体制の病院が多いみたい。
でも、夜勤業務に疲弊している看護師が後を絶たないのに、それって本当に妥当な人数?
夜勤業務をする看護師が安心して働ける環境とスタッフの人数の関係とは?
夜勤は看護師何人体制?
ナース専科調べ(2021年6月4日/有効回答数:200)
約7割の看護師が夜勤看護師2~3人体制との回答。看護師1人や4人体制という職場もちらほら。
そして、その体制に満足している看護師はほとんどいない現実…
不満の原因はもちろん夜間の病院業務特融の忙しさ。看護師を増やしてほしいという悲痛な叫びに今こそ耳を傾けるべき!
充足している病院の状況も参考にして、是非上司に夜勤人員不足改善案を進言してみては?
過酷な看護師1人体制
看護師1人体制は無謀
病床数21ですが、ほとんどがレスピレーターに乗っている中でヘルパーもいない一人の夜勤は過酷です。
60対1で完全に足りていない。違反ではないかと。
患者56人に対して看護師は一人。介護士は2人いるが、急変時など一人で対応しなければならない。
認知症患者48名、看護師1人+ケアスタッフ1人の2名体制、オムツ交換だけでも大変。急変、お亡くなりになる事も割とあり
早朝の急変時は、朝食の準備、誘導と重なり手が足りない。早出スタッフの出勤時間をやや早めるなどで対応しています。
施設系や療養型病棟は看護師1人体制が多い
療養型にいる時は60人に対し看護師1人、ケアさん1人でした。
2交代16時間勤務休憩する間も無かったです
訪問看護で、待機携帯を1人が持たされている。連絡なければよいが、電話が来たら訪問、あるいは電話対応、その後のフォローと、色々大変。
療養型20:1で1人夜勤ですがけっこう忙しいです。2人欲しいです。
老健なので仕方ないです。2フロアー看護師は一人、介護職はそれぞれ2人づつです。
何かあった時、相談する相手がいないというのがとても不安ですが、総師長が「何でも電話して」と言ってくれています。
重度心身障害者施設で全介助の方たちばかりなので手が足りない。
看護師2人体制の現実
慢性期やリハビリ病棟だからって看護師2人体制は辛い
慢性期だからって暇なわけじゃない。認知症や手のかかる人も多いので足りない。
夜間に入院はないが、私の病棟は介護度が高く、その上に落ち着かない患者患者がいるとかなり大変。
リハビリ病棟ではあるが、自立度が低く、認知症や脳疾患患者が多いため手は足りていない
夜間救急は病棟Nsが対応するため、その対応中自分の病棟業務が滞り観察が疎かになり病棟患者さんにも迷惑がかかる、遅れた分の業務は自分たちの休憩時間に行うためまともに休めない、外来でコロナウイルス感染の可能性もあるため精神的にも肉体的にもしんどい。
36名に対して夜勤は2名です。多忙すぎて命が守れません
日勤業務と変わらない忙しさ
外来対応、夜間緊急オペの外回りもしなくてはいけないので、いつも人手不足を感じる。
外科・化学療法・人工呼吸器装着患者などの40人に対し、夜勤看護師は2人。高齢術後患者のせん妄や認知症・転倒防止センサー装着患者が多く夜間のナースコールが鳴りやまないし、緊急入院もとるため手が回らない。
夜勤で手術から戻って来る患者もおり、不穏患者や認知症患者の対応をしながら、手術迎えなど、人が足らないと感じる
患者20人に対して看護師2人だが3人亡くなる事もあり、家族への対応とエンゼルケアの人手が足りない事がある
急変がなければ看護師2人体制でOK!
40床に対して看護師2名対応で、療養型で寝たきりの患者も多いため急変がなければ落ち着いて仕事ができる
1人10人程度なので、急変がない限り妥当。
体制が変わり比較的ゆったりと夜勤させて頂いています。
基本的に現状で対応できる状態です。急変時は他病棟から応援を要請する形です。
看護師2人体制ではケアスタッフが重要
療養病床であり病床36なので、ヘルパ-と3人で対応できていると思う
看護補助者が増えたので対応できるようになってきている
看護師は2人だが、介護士が1名いるので人手は足りていると思う。また、他部署での応援要請も可能である。
まだまだ足りない看護師3人体制
緊急入院、術後、認知症対応…看護師3人体制でも無理!
夜間の急変や入院が多く三人いても休憩がとれないことがほとんどで足りない
消化器、整形外科、内科すべての患者がいて介護度や重症度が重なり手が足りない。
外科系急性期基準7:1だが、夜勤は3人でひとりの受け持ちが15人くらい。昔より患者の高齢化が加速していて術後重症期間が長い、その結果認知機能が低下しやすく、介護度も上がる。仮眠や休憩ナシの20時間くらいの夜勤が続いてる。助手を夜勤に入れて加算をもらうやり方を優先され、看護師の人員は増やしてもらえない。
産科、婦人科、小児科の混合病棟。院内のベッドが足りなければ、他科も受け入れます。せん妄や認知症の患者様、夜間のお産や緊急入院などあれば、全然まわりません。
看護師4人体制でも足りない現実
病棟全体で4人いるが、医療依存度が高く1つのケアでもじかんがかかる。殆どの人が全介助のため気が抜けず手が足りません。
患者40人、看護師4人、助手1人でなんとかやれてます
手術室看護師です。29室ある部屋を翌日のために4人で準備するのはなかなかしんどいですし、急患が入るとかなりしんどいです。
患者60人に対して4人。全介助者がほとんどの療養病棟のため何かあれば手が回らない
患者の人数だけじゃなく患者からも暴力も受けたりするため、状況に合わせた人数にしないと看護師の欠勤も増えてしまっている状態。
緊急入院がなく、看護助手さんがいれば3人体制〇
地域包括・療養病床で患者45人に対して夜勤看護師は3人(うち1人は看護補助者の場合あり)。 看取りの対応はある、介護度が高い患者が多いが、緊急入院はないので普通だと思う。
3人でちょうどいい感じ
さほど処置は多くないので、患者さんが寝てくれたら比較的余裕があります。仮眠2.5時間はきっちり取れるし。
夜勤者は看護師3名、看護助手1名の計4名で勤務している。そして、毎日看護助手の遅出1名が消灯時間の21時までいるため人数は潤っている。
役割が決まっていて人数は足りていると思う
夜勤のための人材育成も必要か
今の時期は数がいてもそのうち何人が新人かが問題。
3人といても、中途採用は翌月には1人カウント。別フロアからの移動者は3回目からあ1人カウント。新人にはプリセプターやアソシエートがプラスされて4人になるが、Ope日とかバタバタ曜日が当たる。夜勤加算としてカウントされているようなもので、実質は無意味。
夜勤者を担う者の看護師経験年数が2~4年と、中堅層がいなく急変など起こった時の対応に不安がある。
夜勤体制の充実は重要だが一方で勤務できる人材が少ない
イラスト・まえかわしお