看護師を数年続けていれば、嫌でも必ず委員会へのお誘いがくるはず。「ついに委員会に入れる!」と喜ぶ看護師はまずいない…。
それはもちろん、委員会の仕事で大変な先輩方を見てきたから。
看護師の委員会活動に疑問を持つ看護師はとても多いことは言わずと知れている事実。なかなか改善されない委員会事情だけど、本当に大変なことばかり?
委員会経験者に聞く、委員会のメリットも知っていて損はないはず!
看護師にとっての委員会の実情
ナース専科調べ(2021年6月4日/有効回答数:200)
9割以上の看護師が委員会に入りたくないと思っている結果に!ただほとんどの看護師が委員会は必要だと感じているのも明確。
業務をより良くするための委員会なのに、まずは参加したいと思える委員会にするための委員会が必要そう…。
今、委員会で大変な看護師も、これからの委員会に入らされそうな看護師も委員会とうまく付き合うヒントが満載!
委員会は必要だと思うが関わりたくない理由とは?
委員会のために時間外勤務や休日出勤はありえない!
休みの日も委員会の仕事が終わらなくて出勤してる先輩方を見てぜったいやりたくないと思った
感染委員になったとき、勤務以外でも出勤したり、残業がつかなかったり大変だったのでもう委員会は入りたくない。
ただでさえ忙しい中、時間外で委員会に出て、自宅にまで持ち帰る。
資料作りなどの負担がかなり大きい…
残業必須または時間外に委員会の資料作りなどとにかく面倒だし、時間外の仕事が増える
教育委員会で研修の資料作りがとても大変だった。誰も手伝ってくれないし、損だと思った。
委員会によって、勤務外の仕事が多いことや、1人でたくさんの負担があったりして、精神的にしんどいと思う事が多かったのでやりたくないと思いました。
本末転倒!看護業務が疎かに…
委員会自体は時間内だったけどその間の患者のケアなどできず結局残業。
リンクナースになり、業務時間外の仕事が大変だった。委員会に出席するにも部屋もち業務や緊急入院対応と掛け持ちで、大変だった。
業務内にやっても受け持ちきっちり、つけられてるから結局帰れないから。
日勤人数にカウントされている日は、病棟勤務が終わらない。
委員会があることによる業務改善がみられない
委員会にはいったが、話し合いは上の人達だけで行われているし、加算をとるためだけの委員会で、医師の協力もなく、現場には活かされていないから
取り組んだとして明確な改善がないから。
委員会といって意味がある活動をしていると思えない。形だけの組織だと思う
不公平感が否めない
委員会の中でも頑張るひと、任せてしまう人と分かれてしまい、結局一部の人が駆け回る羽目になるから
委員会や係は組織において必要だと思うが、時短や部分休業、日勤だけの常勤がいる中で毎回委員会をやる人は同じ人、、、。平等生を感じない。もっと、公平に振ってほしい。
より良くしようと思えば必要で、また、新しいことを学ぶ機会も得られるのである方がいいとは思います。ただ、誰か一人だけの負担になるのはいかがなものかと。
委員会によって大変さが違うのと、委員会に入ってる人と入ってない人との業務量が全然違うので不公平。
委員会活動によるメリットとは?
委員会活動は自己研鑽
委員になるとその委員の専門的な知識が学べるから。
業務は大変だが、その委員会に属することによって自己学習も必要になり自己研鑽になる。
自分を高める機会にもなり、多職種と関われる貴重な場でもあるが、時間外や持ち帰りの業務になることもあり負担が大きい。
当然、時間外で資料まとめたりしているが残業手当は無い。しかし、自分だけでは気が付かないことや、新しい知識を知るきっかけになり、自信がつくことにつながる。調べる方法や、周りに伝えるために努力する事を続けていなければ、能力は低下するので、何かしら課題がある方が良い。
委員会志願者は極少数
あまり委員会が機能していないところが見受けられるので、機能させたい。
患者の安全や仕事の効率、現場の状況を改善するためには様々な場所での情報交換が必要だと思います。
医療安全委員会に所属しています。医療安全管理者の資格を取ったので資格を活かしたいです。
委員会経験者からみた委員会の必要性
委員会のために残業が発生するが、病院全体としてのルールづくり、業務の効率化がはかれた。
組織の一員として、病棟代表として自覚を持った責任ある仕事ができるから
また、学ぶことも多い
他のスタッフの考え方や仕事に対する意識が直接聞けるから
看護師としての活動は各部署だけでなく、病院全体で取り組むものがあるため
業務時間内に委員会仕事までこなすのは無理。
でもないと、感染対策など病院内のレベルが落ちそう
スタッフにも成長して欲しい為入って欲しいとは思う。
イラスト・まえかわしお