リサーチ・インタビュー
  • 公開日: 2018/7/18
  • 更新日: 2019/7/8

【連載】ナース専科が調べてみた【連載】現場のリアル

【現場のリアル】訪問看護について聞いてみた!~つらいところ編

ナース専科と一緒に「病院以外の働き方」について調べている病棟看護師のウサ木とカメ田。 今回は、在宅医療への移行とともにこれから益々需要が高まる「訪問看護」について調べてみることにした。 「訪問看護のいいところ」に引き続き、「訪問看護のつらいところ」を、訪問看護経験者に聞いてみた!

 

ひとりで判断・対応することのプレッシャー

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この意見はやっぱり一番多かったね。

 

とにかく判断!勿論、相談するけど、決断力!

受診か自宅で経過観察か、一人で判断しなければならない時は大変。

周りに医療スタッフがいないため、自分の看護が間違っていないか評価してくれる人がいない

精神疾患や小児など、経験のない看護も1人で訪問しなければならない。訪問するたびドキドキする。

お給料の良さで踏み込んだ訪問看護の世界でしたが、やはりある程度の臨床経験がないとキツいと思いました。私は臨床経験1年で訪問看護師になりましたが、やはり知識不足だなと感じる場面が多々ありました。

 

緊張感が続く、オンコールがつらい…

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事業所によっては、オンコールがないところもあったり、電話対応のみで訪問はない、というところもあるよ。事業所選びも重要だね。

 

オンコール当番日は、いつ鳴るかわからず、今なら…とシャンプーしようと頭にお湯をかけたとたんに携帯が鳴ったりと、終日緊張感が続くことに。また、夜間電話相談が何件あっても出動にならなければ時間外手当は出ず、睡眠不足のまま翌日勤務が続くことに疲れ果てました。

携帯当番の緊張感(実際の緊急訪問は滅多になかったが…)

夜間の携帯待機当番で夜間呼ばれても、次の日に普通に朝勤務があること。

ほぼ2人で回っていたステーションだったので24時間、どこに居ても患者様から電話攻撃。特に認知や精神の患者様は、昼夜逆転して時間の感覚がずれていたのと寂しいとで、プライベートの時間まで束縛でした。

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“出動するかどうか分からない状況が続く”っていうのは、それはそれで落ち着かないねえ…

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うーん…カメ田は、出動頻度が高くないんだったら、オンコールがあってもいいから残業がない訪問看護の方がいいかもなあ…

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確かに、どんなことが大変かっていうのは、人によっても結構差があるもんね。”自分にとっての大変なこと”が少ないっていうのが大切なんだな。

 

意外と多かった!悪天候問題

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交通網が発達している地域かどうかでも、大変さが変わるのかも!

 

台風の日や大雪の中での自転車移動。

雨の日の単車での訪問は、視界が見えにくく、スリップし易く、危険で辛かった。

ペーパーのため、自転車で1日10キロ近くの移動。膝を傷めてしまいました。とにかく、日々変わる天気との戦いが大変でした。

真冬、車での移動時に猛吹雪で怖い思いをしたり、訪問の1時間の間に車が雪に埋もれていること。

夏は暑く自分が熱中症になる。虫に刺される。冬は寒い。しもやけになる。

雪国では訪問自体が大変ですから…

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これはあれだね、どんなエリアで働くかによっても変わりそうだね。あと、出歩くのが好きかどうか?も重要な要素かも…

 

家という密な場所だからこその人間関係の苦労もある。

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訪問は一対一だから信頼関係を築き易いというメリットもあるけど、逆に患者や家族との関係がうまくいかなかった場合、看護しづらくなる、なんてこともあるかもしれないんだね。

 

性格的に大変な患者にあたると、1人で全部対応しないといけないから精神的に辛いし、責任も重い。

信頼関係を築くまで、色々気を使ったり自分の対応を訪問の度に振り返ってみたりと、患者さんや家族さんとの人間関係に疲れることもあった

「初めてのスタッフは来て欲しくない」と言われて、指導看護師の訪問終了まで、車の中で待機したこともあります。個人のご家庭に訪問し上がり込んで看護をする、ということの難しさと厳しさを感じた一場面でした。

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なるほどー…患者さんも看護師もたくさんいる環境と、一対一での環境、ウサ木はどっちの方が得意かなあ…

 

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予想外の〇〇〇問題。

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