コラム
  • 公開日: 2020/8/18

【連載】ナースの転職知恵袋

こんな看護師は採用したくない!そう思われる人の特徴と対策

こんな看護師は採用したくない!そう思われる人の特徴と対策

看護師といえば、引く手あまたでいつでも転職できる職業だというイメージがあるかもしれません。実際に、看護師不足に悩んでいる施設は多く、中途採用試験もあちこちで行われています。

ですが、施設側が求めているのは“入職後に長く活躍してくれる看護師”であり、そうでない場合にはいくら人手不足でも採用されないことがあります。ではどのような看護師が、採用したくないと思われてしまうのでしょうか?この記事では、採用試験で施設側に悪印象を与えてしまうポイントとそれを回避するための対策について解説します。

応募書類に不備がある

履歴書のフォーマットが指示と異なる、提出すべき書類が足りない、未記入欄があったり記述量が極端に少なかったりするなど応募書類に不備があると、「ルールを守れない人」だと思われる可能性があります。

応募に必要な書類の種類や様式を何度も確認し、間違いなく揃えるようにしましょう。記述漏れや誤字脱字のチェックも欠かせません。

第一印象が悪い

面接試験での第一印象が採否にかかわることは、十分にあり得ます。清潔感がない、挨拶が足りない、所作が乱暴な人などは、その後どれだけ素晴らしいやりとりができても採用を躊躇されることがあるのです。

清潔感が感じられるように、しわのないスーツを着用し、髪をすっきりとまとめ、汚れのない靴を履きましょう。自然な印象の化粧をし、爪は短く整えます。入室時・椅子を勧められた時・退室時など、その都度はっきりと挨拶をし、座る姿勢やドアの開け閉めなどの所作に注意するとベストです。

自分の言葉で志望動機を語れない

どこの施設にも当てはまるような抽象的な志望動機や待遇のよさを志望動機にすると、「どうしてもうちで働きたいという熱意がない人」と思われる可能性があります。

また、「貴院の○○という理念に共感した」という志望動機は問題ありませんが、それだけでは不十分です。なぜその理念に共感したのか・その上でどのように仕事をしたいのかということを併せて述べることが必要です。

志望動機は、例文をそのまま流用するのではなく、自分の言葉で“施設のここに魅力を感じている・このように貢献できる”と伝えられる内容にしましょう。

臨床経験1年未満

臨床経験1年未満で退職する看護師の中には、やむを得ない事情がある人もいると思います。ですが、「忍耐力がない人」や「経験不足をフォローする余裕がないため採用は難しい」などと思われてしまうこともあります。

1年未満で退職した理由について支障のない範囲で説明し、今度は長く働けることやスキルを身につけるための自己学習を惜しまないことをアピールしましょう。

転職回数が多い

短い期間で転職を繰り返していると、「またすぐに辞めてしまうのではないか」と思われる可能性があります。転職歴に明確な目的やキャリアプランが感じられない場合はなおさらです。

この場合には、「これまでのことはさておき、うちでなら長く働くことができそうだ」という信頼を得ることが必要です。そのために、第一印象をよくするように注意し、志望動機では施設とのマッチングを強調して最後の転職にするつもりだということを伝えましょう。また、様々な経験から身につけたスキルで貢献できることをアピールします。

体調不良による休職期間がある

病気による休職は仕方のないことですが、「再度休職になると負担だ」と思われてしまう可能性もあります。特に再発する可能性がある病気の場合には、施設側も採用に慎重にならざるを得ません。

病気の状態について可能な範囲で説明し、支障なく働ける・そのための体調管理を徹底している旨を伝えましょう。ただし体調面での不安があるのにそれを隠してしまうと、採用されたものの心身の負担が大きくなってしまうかもしれません。そのような場合には、正直に話して理解を示してくれる施設を探した方がよいのではないでしょうか。

コミュニケーションがとりにくい

面接でコミュニケーションがとりにくいと感じる看護師は、「患者さんと信頼関係を築くのが難しそう」や「スタッフと円満に働けないかもしれない」と思われる可能性があります。目を合わせて話さない・声が小さく発音が不明瞭・見当違いな返答や話がかみ合わない・一方的に話す・口調が乱暴などは注意が必要です。

面接官とやりとりする時には、しっかりと相手の目を見てはっきりと話しましょう。笑顔を忘れず、落ち着いた口調で話すことも大切です。質問の意図がわからなければ聞き返してもいいので、求められていることは何かよく考えて答えます。何度も同じことを聞かれると感じたら、質問に対して的確な返答ができていないということだと自覚しましょう。また、自己アピールは大切ですが度が過ぎないように注意し、相槌を打ちながら相手の話をよく聞いて協調性を示します。

採用したくない看護師とは“長くうまく働けない人”

施設が看護師を採用する時には、多くの手間やコストがかかります。それらが水の泡にならないように、すぐに辞めてしまう、戦力にならないという事態を避けたいのです。また、患者さんやスタッフとトラブルを起こしそうな看護師も採用したくないでしょう。

そのため、面接ではここまでご紹介したようなポイントがチェックされます。希望する施設の採用を勝ち取ることができるよう、採用したくないポイントに当てはまる部分はないかを一度振り返ってみてはいかがでしょうか。

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