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【連載】ナースの転職知恵袋

激務すぎてツライ…看護師辞める?辞めない?

  • 公開日: 2020/3/20

 

看護師の仕事は激務と言うけれど、ほかの職場はどうなのか、実際はあまり知らないという人が多いのではないでしょうか?また、看護師は責任感が強く真面目な人も多いため、「仕事が大変なのは当然」と考えている人も少なくありません。この記事では、看護師の激務の実態とともに、ストレスから自分を守る方法をお伝えします。「看護師辞めようかな…」と考えている人のお役に立てれば幸いです。

看護師の仕事は何がつらい?看護師の激務ポイント5つ

看護師といえば、昔も今も「つらくて大変」というイメージが定着しています。実際にどんなところがつらいのでしょうか?今回はさまざまな調査データを基に、看護師の激務の実態を解説します!

慢性的な人手不足

看護職員とは、保健師・助産師・看護師・准看護師を指し、その就業者数は平成28年末で約166万人となっています。税・社会保障一体改革における推計において、団塊の世代が後期高齢者となる平成37年には、看護職員は196万人~206万人必要であるとされています。就業者数は、年間平均3万人程度、増加していますが、このペースで今後増加しても平成37年には3万人~13万人が不足すると考えられます。

*1看護職員確保対策(厚生労働省)より

急速に進む少子高齢化によって、看護の現場は慢性的な人手不足です。その結果、看護師一人当たりの業務量が増加し、「十分な休憩が確保できない」「時間外勤務が当たり前」という状況になっています。日本医療労働組合連合会(医労連)の調査によると、看護師の約7割が慢性疲労や健康面の不安を抱えており、約6割が強いストレスを感じていると言います。ストレスの主な原因としては、上位3つが「仕事の量」「仕事の質」「人間関係」という結果です。*2

*2:2017年看護職員の労働実態調査結果報告(医労連)より引用

不規則な勤務体制

365日24時間体制の看護が必要な医療・介護施設では、2交替もしくは3交替のシフト制で働くことになります。夜勤をしている看護師は、そうでない看護師に比べて疲労度が高いことが分かっており、夜勤によるサーカディアンリズムの乱れや睡眠不足が影響していると考えられます。

*2:2017年看護職員の労働実態調査結果報告(医労連)より引用

ミスの許されない仕事

人の命を預かる医療・看護の仕事は、「ひとつのミスが人の命を左右してしまうかもしれない」というプレッシャーで、勤務中は常に精神が張り詰めた状態です。そのような精神状態のため、メンタルヘルスに問題を抱える看護師は少なくありません。実際に精神障害による平成30年度の労災請求件数は、全業種(大分類)の中で医療業は第2位、全職種(中分類)の中で保健師・助産師・看護師は第5位となっています。*3

仕事のことが頭から離れない

看護師の仕事は、常に正確な知識と技術を求められます。看護師になった後も生涯学び続ける必要があり、職場での勉強会や院外研修に積極的に参加する看護師が多く見られます。勤務終了後や夜勤明け、もしくは休日に開催される病棟会や勉強会に強制参加…という職場も多いのではないでしょうか?

過酷な人間関係

近年は男性看護師が増えてきたとはいえ、看護の職場はまだまだ女性社会です。遠回しに嫌味を言われる、上下関係が厳しい、新人への当たりがキツイなど、職場の人間関係が原因で離職する看護師は珍しくありません。また、看護師の人間関係には職場の同僚・上司だけでなく、患者・家族も含まれます。医労連の調査では、じつに約7割の看護師が患者・家族からのクレームにストレスを感じているという調査結果があります。*2

看護師でも楽な仕事ってある?今の仕事に限界を感じたらとるべき行動

看護師に限らず、すべての職種において「楽な仕事」は存在しないと言っていいでしょう。しかし、体への負担が少ない職場・ストレスの少ない職場はあります。看護の仕事がつらい、看護師を辞めたいと考えている人は、その職場があなたに合っていないだけかもしれません。つらい状況から抜け出すために、今できることは何か考えてみましょう。

残業の少ない部署に異動する

今の職場が激務でつらいのであれば、現状を上司に伝えた上で、他の部署に異動できるか相談してみましょう。緊急入院や急変がほとんどない部署、重症患者の少ない部署など、今の職場よりも残業の少ないところがあるはずです。看護の現場はどこも人手不足で、「人員の流出は避けたい」と考えるのが普通ですが、本当にあなたのことを考えてくれる上司であれば、あなたのつらい状況を理解してくれるはずです。

思い切って勤務形態を変えてみる

長時間の夜勤がつらい、不規則な勤務体制で疲れが取れないという方は、日勤のみの勤務形態に変更することも考えてみてはいかがでしょうか?夜勤がないことでお給料はかなり減りますが、お金は健康には変えられません。人生は長いことを考えると、ご自身の健康を第一に考えて働き方を変える勇気も必要です。

病院以外の職場で働く

現在医療機関で勤務されているのであれば、他の施設に転職を考えるのもひとつです。介護・福祉施設では「日勤のみ」「残業なし」「オンコールなし」といった職場が多くあります。また、一般企業や保育施設でも看護師の資格を活かして働ける職場がありますので、医療機関にこだわらず広い視野を持つことが大切です。

職場を変える・辞めるのは悪いことではない

つらい状況から抜け出すためには、「今いる環境を変える」ことが必要です。動き出さなければ、いつまでも同じ環境で、つらい思いをしながら働き続けることになります。職場を変えたり、仕事を一旦辞めて休んだりするのは悪いことではありません。周囲の環境よりも、自分自身のことを一番に考えてベストな方法を選択してください。

【引用元】
*1:看護職員確保対策 |厚生労働省
*2:看護職員の労働実態 調査結果報告 – 医労連
*3:精神障害の請求件数の多い業種(厚生労働省)

記事提供
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