コラム
  • 公開日: 2019/10/22

【連載】ナースの転職知恵袋

【看護師のリアル転職体験談 89】総合病院外科から別の総合病院外科看護師へ

1.もともと志望の病院の求人広告を見つけて

看護師になった時、最初に勤めた病院は少なくとも3年間は勤めようと決めていたぐらいで、他には特に転職を意識していたわけではありませんでした。もともと何か大きな夢を抱えて看護師になったわけではありません。手に職をつけていた方が転職しやすいく将来的に良いだろう、と考えたことが看護師の道を選ぶきっかけでした。

したがって、積極的に仕事を覚えるというよりは、ミスをしないで、できるだけ時間内に仕事を終わらせることを目標にしています。そして、仕事が終わってからの時間や休日には、今しか楽しめないことに挑戦したいと常に考えています。

3年間というと、勤め始めたころは先が長い…と感じたものですが、仕事を覚え、毎日をトラブルなく終わらせてきた結果、あっという間に3年が経過していました。

目標である3年が過ぎたあるお休みの日に、何気なくインターネットで検索をしていると、自分がもともと勤めたいと思っていた総合病院が、中途採用で看護師を募集していることを知りました。いてもたってもいられず、すぐに申し込みをしました。それが私の転職のきっかけです。

2.前の医院を退職してから、新しい医院に転職するまでの流れ

STEP1:求人を見つける

特に転職の意思がなくても、ときどき求人情報はチェックをするようにしていました。目標にしていた3年が過ぎてからは、いつでも機会があれば転職をするつもりでいました。そんな時に、たまたまもともと志望していた総合病院に求人が出ていることを見つけたのです。

STEP2:面接

簡単な面接だけ行われるとすぐに採用されることが決まりました。ただし、退職することを告げるタイミングがあるので、仕事の始まりは1か月先に延ばしていただきました。中途採用の場合、できるだけ早くに仕事に来てほしいというところもあるでしょうから、タイミングが難しいです。

STEP3:退職届を出す

退職することを告げたところ、あまりにも急だったので、周囲の人にびっくりされました。転職先が決まっていることは内緒にしていました。理由に困りましたが、家庭の都合などできるだけ早く辞めないといけないような事情を説明することで、納得してもらいました。

3.転職してみて感じたこと

退職するタイミングを計るのが一番難しかったです。先に辞めてしまって、なかなか転職先が見つからないという事態は避けたいと思っていました。だからといって、仕事をしながら転職先を見つけるのも簡単ではありません。そのため、4月という全国的にも異動の一番多い時期に合わせて転職をするのが良いのかもしれないとも思いました。

また、もともと働きたかった病院に就職できたのはよかったと思っていますが、働き方そのものは変えていません。現在、私は正社員の採用ではなく、パート看護師として働いています。だから給料は減ってしまいました。しかし、面倒な委員に参加する必要はなく、重症の患者さんを受け持つ機会も減りました。そして、自分の時間が増えたので満足しています。

今はジムに通うことが私の中でブームになっています。シフト勤務の仕事をしているので、空いた時間にジムを利用することができるのはメリットです。汗を流すことでストレスも発散でき、とにかく仕事を忘れられます。適度に身体が疲れることで、「今日はなんだか精神的に興奮して眠れない…」という日がほとんどなくなりました。

週末の休日があれば、友人と出かけることもあります。温泉と車の運転が大好きなので、1日、2日、休みに合わせて車で出かけることが多いです。プライベートを重視したい私にとっては、今の働き方はちょうどいいと感じています。

余暇を楽しむにはお金が必要ですが、意外に何とかなるものです。お金があるけど、お金を使う時間がないというのは意味がありません。節約できるところとお金を使うところをコントロールすることで、それなりに上手に遊ぶことができるものです。今しかできないことをできるだけ楽しんでおきたいと思っています。

4.転職してみて「良かったこと・悪かったこと」まとめ

◎良かったこと(1):プライベートの時間が増えた

病院では3年目になると、いろいろな役員を押しつけられてしまいますが、パート看護師なので、そのような役員をする必要はなく、看護師本来の仕事だけをすれば家に帰れます。受け持ち患者もありませんから、看護プランを見直したりする作業もありません。プライベートの時間が増えたので、私生活が充実しています。

◎良かったこと(2): 休日が増えた

前の病院より休日の日数も多いです。平日の休みにはジムに通い、週末は温泉に出かける、というのがだいたいの決まりです。休日が増えることで、看護師でない友人と出かける機会が増えました。

◎良かったこと(3): 仕事環境が良くなった

前の病院でも人間関係はそれほど悪くはなかったと思いますが、もっと良くなりました。変な緊張感が病棟内にありません。もちろん相性の合う、合わないはありますが、それがバトルや派閥などに発展することがほとんどない職場なので、安心して働けます。

私自身にも相性が良くないと感じる人がいますが、そういう人には近づかないようにしています。現在の職場ではそれでトラブルが回避できているので、精神的にかなり楽です。新人さんはそれなりに大変でしょうが、いじめられている人は一人もいませんし、医師と看護師との関係も全体的に良いので、とても働きやすいです。

△悪かったこと(1):給料が減った

わかっていたことではありましたが、パート看護師なので、収入が減りました。来年の採用試験時には正社員になれると聞いていますが、正社員試験を受けようか迷っています。給料が上がるのは嬉しいですが、プライベートの時間は減るだろうと思うからです。

△悪かったこと(2):通勤時間が増えた

家から遠くなったため、通勤時間が長くなりました。以前と違って電車で都心方向に出かけるので、電車も混んでいます。夜勤の時には車通勤ができるので、助かりますが、日勤時は混んでいる電車で通勤しなければならず、少し憂うつです。

△悪かったこと(3):残業がある

パート看護師なので、残業があるのはおかしいと思うのですが、たまに帰り際の緊急入院の対応をしなければならないことがあります。オペが長引いて残業になることも少なくありません。きちんと残業代が出るのは良いのですが、予定を入れているときもあるので、それが狂うと少しイライラしてしまいます。

5.お金なんてどうにでもなる!今やりたいことを優先したい

看護師になることが夢だった人は、きっと仕事することそのものが楽しいのでしょう。でも私は違います。私にとって看護師はあくまでも生活資金を得るためにしている仕事の1つなのです。だからといって、いい加減に看護師の仕事をしているわけではありません。きちんと責任は果たしています。

ただ、看護師だけが自分の全て、という生き方はしたくないだけです。私生活を充実させて、今しかできないことや趣味を楽しみたいと思っています。興味があることには時間とお金が許す範囲でどんどんチャレンジしたいのです。そのために少々給料が少なくなっても仕方がないと思っています。給料が少々減ってもやりくりしていけるものですよ。

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