残業ストレス、溜まっていませんか?
看護協会の調査によると、看護師の残業時間の平均は、ひと月あたり23.4時間。
一般企業で働くOLの平均(月9時間)と比較すると、約2.6倍もの差がついています。
残業をすることで増えるのは、残業代だけではありません。睡眠不足で疲れが取れず、肌はボロボロ、集中力も低下・・・と、体と心のストレスまでもがどんどん蓄積されていきます。
ここでは、看護師が少しでもストレスなく働ける、残業が少ない職場を見分けるポイントを紹介します。
残業が少ない職場 3つの特徴
急変・急患が少ない
身体的に健康な患者さんが多い精神科や、容態が落ち着いている患者さんが多い慢性期病棟などでは、急変が起こりにくく、残業が発生する可能性が低いと言えます。
また、急患搬送が少ない療養型病院などは、予期せぬ入院の対応に追われることが少ないため、スケジュール通りに仕事が終わりやすいでしょう。
新卒が少ない
新卒の看護師が多い職場では、仕事に慣れていない彼らに対して、先輩が指導をする必要があります。
しかし、定時を過ぎてもなかなか指導が終わらず、結果的に残業が発生することが少なくないようです。
経験者が多い職場では指導に時間を取られることが少なく、自分の仕事が終わり次第帰宅できます。
新卒採用をしておらず、経験者重視の採用をしている事業所ほど、残業が少ないと言えそうです。
時間外の研修・勉強会がない
新卒や未経験者を積極採用している事業所や、ある分野の凄腕ドクターがいるなど専門性が高い事業所は、教育に力を入れている傾向があります。
ただ、事業所によっては、業務時間外の研修や勉強会を多く開催している場合があるようです。
「仕事ではなく、勉強だから」という理由で残業代がつかないことも珍しくないとか。
残業をできる限り少なくしたい方は、業務時間外の研修や勉強会の有無もしっかり確認しましょう。
時間数まで確認を
「残業ほぼなし」「残業少なめ」そんな好条件の事業所を見つけて応募しようと思い立ったら、実際の残業時間数までしっかり確認しましょう。
ほぼなし、少なめといった表記はとても曖昧です。例えば、1日の残業時間は20~30分程度と少なくても、毎日続くとなるとひと月8~10時間。結構な時間数ですよね。
入職してから「こんなに残業が多いなんて・・・」とショックを受けないためにも、1日あたり、1ヶ月あたりの具体的な残業時間を、面接の際などに確認することをお薦めします。
ただ、ストレートに「残業はどのくらいですか?」と質問すると、面接官の心証を損ねる場合も。
「前職では週に○時間ほど残業をしておりましたが、貴院では平均何時間でしょうか?」と、今まで残業をこなしてきたことをアピールしつつ質問すると良いでしょう。