コラム
  • 公開日: 2013/7/25

【連載】ナースの転職知恵袋

転職しすぎるとどうなる? 頻繁な転職のリスク

転職のしすぎにご注意!

あなたは今までに何回転職をしていますか?
「3年目だけどもう4回・・・」「自分に合う職場が見つからず、転々としている」そんな方は要注意!

頻繁な転職は、あなたのキャリアに傷を付けかねません。
今回は、頻繁な転職で生じるデメリットを知っていただくべく、実際のエピソードから、そのリスクを読み解きます。

【事例】転職回数の多さが仇となり、不採用

Aさんは、10年のキャリアがある中堅ナース。転職回数は6回とやや多めですが、いずれも「スキルアップのため」の前向きな転職で、勉強家だったAさんは自分のスキルに自信がありました。

Aさんが転職を希望していたのは、福利厚生充実、しかも教育に力を入れていることで人気のB病院。

採用枠は残りわずか1名という難関でしたが、Aさんは、「病院が求めているのは経験5年以上の看護師。私には10年の経験があるから、先方の評価は高いはず!」と、自信を持って面接に臨みました。

ところが、結果は不採用。残り1名の枠を射止めたのは、経験4年、転職回数ゼロの若手ナースだったのです。

Aさんが不採用になった理由は、ずばり「転職回数が多いから」。
実は、B病院が求めていた人材は将来の師長候補でした。

そのため、スキルに加えて、長く働いてくれるかという将来性も重要視しており、Aさんは転職回数が多いことから、「スキルはあるけど、すぐに辞めそう」と思われてしまったようです。

希望の職場に内定しづらい・可能性が狭まる

事業所の印象が悪く、内定しづらい

多くの事業所が欲しがるのは、長く働いてくれる人材。
Aさんのように転職回数が多い人は、採用する側からネガティブに思われる可能性が高いと言えます。

例えば、3年で5回転職しているような人が、いくら「長く働きたいです!」と言っても、事業所としてはなかなか信用できません。「うちで採用しても、どうせすぐ辞めるんでしょ?」と思われ、内定につながりにくいようです。

転職先の選択肢が狭まる

転職回数の多さがネックとなり、入職を熱望していた病院で働くことが叶わなかったAさん。
「B病院で、最先端の看護を学びたかった」と、しばらく未練を捨てきれなかったそうです。

経歴がネックで不採用という経験を繰り返すごとに、転職先の選択肢は徐々に狭まっていきます。

もはや職場を選んではいられず、「休みは土日祝固定!」「年収は最低450万!」といった当初の希望条件も、一つずつ諦めざるを得なくなるかもしれません。
また、Aさんのようにキャリアアップ、スキルアップのチャンスを逃してしまう可能性もあります。

頻繁な転職を防ぐには?

頻繁な転職を防ぐためには、長く働ける職場に転職することが肝心です。

そのような職場を見つけるために、「働く上で譲れないこと」を振り返ってみてはいかがでしょうか。
「働く上で譲れないこと」がはっきりしている場合、些細な不満が退職の引き金になりにくいようです。

例えば「給料が低い」という不満が生じても、「一番求めていたプライベートの時間は確保できているから、辞めるのはもったいないな」というように、辞めたい気持ちを抑えることができます。

記事提供
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