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【連載】看護部長インタビュー

第2回 患者さんに寄り添う看護を追求します【狭山病院副院長】

  • 公開日: 2019/12/25
  • 更新日: 2020/3/26

 

看護師を志したきっかけ

親戚に看護師が2人いたので、「看護師」はすごく身近な職業でした。特にコレといったきっかけがあったわけでもないけど、振り返ってみると、小学校高学年の頃になるでしょうか。学校から帰ってくるとランドセルを置いてすぐに、親戚が勤めている診療所へ遊びに行って、お手伝いをしていましたね。

包帯を巻いてあげると「たつ子ちゃん、上手ね」なんて誉めてくれるものだから、うれしくって。外来で診察を終えた患者さんが「ありがとう」と笑顔で帰っていく様子を見て、「あぁ、いいな」と思ったことをよく覚えています。

そんな環境で育ったものだから、ずっと「大きくなったら看護師になるもんだ」と思い込んでいたし、他の職業に就こうと考えたこともありません。私にとってはそれが(看護師になること)一番自然なことだったんです。

自身の看護観

私は「看護師の専門性」を、もっともっと追求していきたい!病棟では、看護師だけではなく薬剤師やPT・OT、栄養士・・・、さまざまな職種がチームとして活躍しています。今や患者さんのそばで看護をするのは看護師だけ、なんていう時代ではないのです。

そこで「看護師の専門性って何だろう?」と考えた結果、平成15年の「さやま総合クリニック」開設と同時に「看護外来」を立ち上げました。看護外来は、看護部の理念でもある「患者中心の看護」を、まさに体現したものだと言えるでしょう。

月に一度の外来診察のときに、患者さんが自宅での生活を医師にきちんと説明できるかどうか、医師に言われたことが理解できたかどうか、食事療法や薬剤師の指導、生活指導に至るまで・・・、専任の看護師が患者さんの「生活」に寄り添いフォローしていきます。

これにより、外来・入院・在宅の三角形がうまく繋がり、入院期間も必要最低限に抑えられるようになるんです。患者さんの自宅での生活に問題点を見つけ、次の外来にかかるまでにどう展開していくかを一緒に考えていくのも、患者さんの生活に寄り添う看護師だからこそできること。

在院日数も短くなる中、こういった看護外来の役割の必要性を強く感じます。 看護師といっても、医師に言われたとおりに動くだけだと思われていたら大間違い!私たちは、看護の専門職なのです。

狭山病院のこだわり

狭山病院は、地域医療支援病院としての使命を果たすべく、地域連携医療に積極的に取り組んでいます。地域の開業医師に対して施設、医療機器の使用を開放。現在の登録医師数は300名を越えます。

また、急性期~慢性期~在宅まで、トータルな医療を提供できるのも特徴のひとつです。ホールディングベッド(救急患者のための予備ベッド)が7床設置されているので、一ヶ月に450~500台入る救急車も、断ることはまずありません。

平成6年より、患者さんに適正なベッドを提供できるように、看護部がベッドコントロールを任されてきました。月に400台~500台搬送される救急要請の電話を受けているのも私たち看護師なんですよ!

ともに働きたい看護師の人物像

明るく元気、やる気がある、看護を極めたいと思っている・・・挙げていくとキリがないくらいですが、一言で言ってしまえば「育てていきたい!」と思えるような方です。私たちは人材育成にとても力を入れていて、特に新卒は2年間かけてじっくり教育します。はじめはできなくて当たり前。机上で学んできたことがいきなり実践で役に立つとは思っていませんから、一つひとつ、実地して身につけていくのです。

1年目は基礎・2年目は実践、2年かけてやっと一人前!なんです。また、石心会の理事長、石井暎禧氏は中央社会保険医療協議会委員でした(平成17年~19年)。これは研修会で私がいつも話していることですが、日本の医療を背負って立つ方の下で働くということに、誇りを持ってほしいと思っています。

石井理事長から受け継いだ「人を大事にする」という風土を、後世にもしっかり根付かせて行きたいです。

看護師として働く方へのメッセージ

とにかくやめないでほしい。せっかく看護師になったのですから、大変だからといってすぐにやめちゃうなんてもったいない!「一休み」したって良いじゃない。エネルギーを充電して、それから活動開始しても決して遅くはないのですから。患者さんの退院後までの生活を見越して看護計画を立てるように、看護師として、看護人生の目標を持ってください。

認定に行くのか、専門に行くのか、管理に行くのか・・・いろいろな道があるなかで、自分自身で定めた目標に向かって、どうしたら近づいていけるのかを考えながらスキルアップしていただきたいですね。

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