【精神】39歳の男性。統合失調症。発症から20年が経過している。単身生活をしているが、以前から言語化が苦手で対人関係に疲れ、不安焦燥感が強くなると過飲食となり、生活に困難をきたすほど飲食代がかさみ入退院を繰り返す傾向があった。今回も同様の状態となったため患者本人の希望で開放病棟に入院した。患者は、絶えずコップを持って洗面所にいることが多い。また、自動販売機の前で清涼飲料水を飲んでいるのも観察され飲水過多傾向にあると思われた。
対応で優先されるのはどれか。
1.飲水をやめるように話す。
2.身体症状があれば経過を観察する。
3.起床時と就寝時との尿比重を計測する。
4.本人の飲水用コップをナースステーションで管理する。
―――以下解答―――
(解答)3
<解説>
飲水過多かどうか客観的な評価がまず必要である。日中と睡眠時の飲水の状態を把握するのに、まず体重の変化と尿比重の変化を推測する。