【老年】Aさん、68歳の女性。71歳の夫と長男夫婦、95歳の寝たきりの義母の5人暮らし。3か月前に脳出血を発症し、入院治療を経て自宅に退院した。嚥下障害のため胃ろうを造設し、頻回に口腔内吸引が必要である。排泄はおむつを使用している。Aさんの介護認定は申請中で、介護には主に夫が行う予定である。要介護5の義母の介護は長男の妻が行い、週1回の訪問看護と入浴サービスを利用している。几帳面な夫は介護状況を細かく記録し、疑問点を長男の妻に繰り返し尋ねている。看護師が訪問すると長男の妻は「お父さんが張り切りすぎて心配」と話し、夫は「嫁は大雑把な性格で取り合ってくれない」という。
夫に対する対応で最も適切なのはどれか。
「息子さんに注意してもらいましょう」
「介護を頑張りすぎていないか心配です」
「お嫁さんは忙しいのでいろいろ聞くのはやめましょう」
「介護記録は大変でしょうから書かなくてよいです」
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
まずは長男の嫁の、舅を思う気持ちを代弁し、家族の関係を調整しながら、介護負担を軽減する支援が看護師に求められている。