• 公開日: 2014/1/25
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

2007年度(第96回)看護師国家試験 過去問題 午後62

【老年】Aさん、92歳の男性。身長178cm、体重50kg。1年前から寝たきり状態で、82歳の妻と長男夫婦と同居している。食事はむせがあるが全介助で摂取できる。排せつは尿便にともになく、おむつを使用している。介護は妻が11人で行っている。最近急に活気がなくなり、食事量が減少し、下痢が続いたため入院した。入院時の観察で両踵部に1.5cm大の浅い潰瘍を認めた。

アセスメントで最も重要なのはどれか。

  1. 睡眠状態

  2. 水分摂取量

  3. 全身の皮膚状態

  4. 下肢の関節可動域

―――以下解答―――









(解答)3  

<解説>

1.(×)1年前から寝たきりであるため、睡眠状況だけでなく1日を通しての体動の有無をアセスメントする方が重要である。

2.(×)潰瘍のアセスメントとして水分摂取量は重要度が低い。

3.(○)他の部位にも皮膚障害が生じている可能性があるため、全身の皮膚の状態のアセスメントが必要である。

4.(×)下肢の関節可動域よりも、Aさんがどの程度自力で下肢を動かせるかどうかの方が重要である。

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