80歳の男性。身長165cm,体重58kg。要介護2で在宅療養中である。介護者は72歳の妻。療養者はベッド上座位で食事を8割摂取している。お茶は好んでよく飲んでいる。排泄時は妻の介助でトイレまで歩行している。トイレ以外はほとんどベッドの頭側挙上45度でテレビを見て過ごしている。妻とのコミュニケーションは良好である。介護保険サービスは週1回の通所リハビリテーションを利用している。仙骨部に褥瘡ができ訪問看護が開始された。
療養者に尿失禁がみられたため紙おむつを使用するようになった。
排便時は自室の隣にあるトイレまで妻の介助でゆっくり歩行している。
褥瘡を悪化させないための家族の指導で最も優先するのはどれか。
お茶を飲む量を控える。
おむつカバーを使用する。
シーツにバスタオルを敷く。
おむつ交換時に清拭する。
―――以下解答―――
(解答)4
<解説>
1.(×)お茶を飲む量の制限は膀胱炎等の原因となる。
2.(×)おむつカバーはおむつ内の湿潤を増強させる。
3.(×)シーツにバスタオルを敷くのは、尿漏れへの対応にも褥瘡への対応にもならない。
4.(○)おむつ交換時の清拭は、尿や便による汚染や湿潤をとるため、褥瘡の悪化防止となる。