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今日病室から物音がして、気になった看護長が一番先に病室へ行きました。患者はベッド柵を自分で外して、床に尻餅をつく形で転落していたところを看護長が発見し、チームスタッフを呼んでいます。
その後チームスタッフにインシデントレポートを書くように要求していましたが、第一発見者が書くものではないでしょうか?
■第一発見者が書くべき
本来は、第一発見者ですが…
師長の権限ですかね…
第一発見者でなければその時の状況が分かりませんので、第一発見者が書かなくてはなりません。
そうでなくては、インシデントレポートの意味がなくなります。
レポートを書くのは師長さんだと思います。
■受け持ちが書くべき
担当看護師が患者をアセスメントした上で安全対策を行い、その結果としてのインシデントなので、担当看護師が報告を出すべきだと思います。発見者に丸投げは責任感がないように感じてしまいます‥。
発見者が書くのは、その時の状況がよくわかってよいのかもしれませんが、結局、それまでの背景や対策まで書くことを考えると、チームスタッフが書いた方がいいのではないかと思います。
いちいち師長から、認知機能はどうだったか、対策はどうしていたか、聞かれるよりは、自分で書いた方が早いし、ちゃんと「師長(若しくは別の看護師)が発見」という記載をしておくことができると思います。
もし自分が受け持ちをしていて、発見者が師長又は主任であれば、きっと自分で書くことになると思います。
自分がミスしたわけでもないのだからささっと書いてしまいましょう。
■関係者みんなが書く
当院は、発見者も当事者も関係者もそれぞれ書きます。
責任追及ではないので、どこの部分を改善する必要があるのかを分析するには、いろいろな側面から考える必要があるという考えらしいです。
本来なら関わった人全てが書くべきだと思います。なので、発見者と受け持ち。
レポートを書くのは1人とも限らない。担当看護師がいるのなら、近況やどんな対策、変更をしていたのか、その結果転倒に繋がったという細かな分析になるのではないですか?
■誰が書くかより分析が重要
インシデントレポートは始末書ではなく、同じ事が2度と起こらないように分析するために書くものなので、状況がわかっている人なら誰が書いても一緒だと思います。
師長自身も転倒の状況を報告する必要もあるでしょうが、スタッフの動きを把握して事案の分析をするためには必要な事と思います。
第1発見者だけが報告しても、事の真相は見えないのではないかと愚考します。
分析するためのレポートなので、転倒の経過を知っていて、レポート内の項目の記入ができれば、第一発見者に拘らず、受け持ちでも良いと思います。
面会者など医療関係者じゃない方が発見したり、事後報告だったりで、実際には自分が発見していない時でも書く事案はあります。
今回の事例を、病棟会議などで事故分析のために採り上げるというなら、プロセスを把握するために、スタッフの対応も遡って辿る必要があると思いますが。
日ごろの観察とアセスメントは問われるでしょうね。
書いたからといって免責にならないのと同様に、日中の状況を把握できていない、もしくは把握できていても予防策が不十分なら、そのうえでの改善策を求められるでしょう。
1人だけの意見を書くのではなくインシデントカンファレンスを開きそこで話し合われた内容を文書に残すものなので、インシデントレポート=よくない事という考えを捨てたほうがいいと思います
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インシデントレポートを書く人とは
」
イラスト・なしま