編集部セレクション
  • 公開日: 2020/1/30
  • 更新日: 2020/3/6

まさかの気管内に吸引カテーテル留置って実際にあるの!?

「ラウンジ☆セレクト」は「ラウンジ」で盛り上がった話題と、そこに寄せられたみなさんのご意見を紹介しています。

 今回のトピック 
私の病院では、吸引カテーテルを気管内に留置している人が数名います。
入りにくいから、何回もきつい思いして吸引するよりは、などという理由でベテランから後輩の子達までそれに習えで。
こんなの、感染的にも、人道的にもとてもするべきことではなく、STを交えてカンファレンスでも一度『やめましょう』となったのですが、また入りにくい人が出てくるとチラホラ留置されてる患者さんがいます。
何かいい方法はありますか。

 

■信じられない!ありえない行為でしょ!?

吸引カテーテルを留置するなんて初めて知りました
カルチャーショックです。

吸引カテーテルはうちの病棟でも何人も使っていますが、入れっぱなしってありえないです。患者さん自身が拘束されているのと一緒だと思いますが…何も言えない患者さんが可哀そう

危険だし。不潔、倫理的、にもやるべきではない

医師はどう思っているのでしょう…頻繁でなくても回診はありますよね。
その状況を医師が見て何も言わないのでしょうか?

話せなくても、理解出来る人はいますし。自分や家族がされたらイヤですね。

法的な観点から申し上げますと、吸引カテーテルの使用方法としては明らかに間違っていますので「過失」にあたると考えられます。

■実際にありました…

前の職場でありました。初めて見るものでびっくり。 前の担当が挿入していたので、抜去したら怒られました。感染と、痰つまりで死ぬのとどっちをとるの!?と。

夜勤者がすることがありますね。

カテーテルを入れっぱなしにしている看護師がいました。リスクを伝えながら何度か注意をしましたが、聞かず…。

鼻から吸引しカテーテルを挿入し、先端を咽頭奥から喉頭蓋手前辺り(経鼻エアウェイの範囲)で固定しておき、痰が絡んできたら吸引チューブ(ホース)を繋いで吸引し終わったらチューブをはずす方法をとる場合もありました。

前勤めていた病院では、師長がやっていました。

私の働いている病院でも2〜3年前まで同じようにカテーテルをテープで固定していましたが、気管に入り込んでしまい、働いている病院の設備では、取れなくなり救急搬送で外の病院にて取ってもらった事が有ります。

■気管内留置をするのはなぜ?

療養型では気管からしっかり痰とらないと、痰づまりで亡くなってしまう方いますから… 入りづらい人は本当に時間がかかるから患者さんにも負担になるし大変

吸引の時間がかかり業務が回らないから、窒息しそうな患者が常に居て心配だから、自分がステルベンにあたりたくないから

やってるのは一部の看護師です。
患者の苦痛を緩和してあげたいと思ってではなく、自分の業務負担をいかに減らすか、仕事を楽にするかをメインに考えて仕事をしています。

技術が未熟と言われたらそれまでですが、 時間をかけて何度もトライするのもまた、みるに耐えないのも事実です。

■状況を変えるのはどうしたらいい?

一度『やめましょう』となった経緯があるのなら再度STや師長から注意してもらい即やめて欲しいです。 悪しき習慣を変えていってください!

吸引の技術をもっと向上させる。

患者を自己中で、苦しめていると解らせればいい。 皆んな、自分が吸引できなくて他のスタッフから責められないためとか、自分が損しないためにしているだけだと

主治医から『裁判になったら負けるぞ』と一言でピタリと辞め、その看護師も辞めていきました。

患者さんの意思決定代行者であろう家族の方に同意を得ることだと思います。「用手吸引」および「吸引カテーテルの気管内留置」は看護行為として行っているのですから、メリット・デメリット(リスク)を説明した上で家族の同意が得られていればそれで良いし、同意が得られなければ看護記録として残し師長などに相談する

何故、留置してしまうのかから、考えを変えていくしかない
常に窒息してしまいそうな患者は何故そうなるのか、吸引しか対処方法は無いのか、留置してまでステルベンにあたりたくないからと言うのは、患者が拒否している延命ではないのか投げかけていくと、段々考えが業務優先から変わってきますよ。

関連トピック:「 吸引カテーテル 気管内 留置について
イラスト・なしま

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