無機リン(iP)
読み方:むきりん(あいぴーまたはぴー)
読み方:むきりん(あいぴーまたはぴー)
無機リン(iP)とは
生体内に含まれる無機物。生体内にある量は体重の1%(体重60Kgの成人で600g)、血中では0.3%。全体の80~90%が骨や軟部組織にあり、細胞外液には少なく約0.1%といわれている。
無機リンと有機リンがあり、血中では約70%が有機リンで、リン脂質として存在する。無機リンの血清・尿の測定は、関係する内分泌、骨代謝の異常を調べるために有用。
基準値
- 成人:2.5~4.5mg/dl
- 小児:4.0~7.0mg/dl
異常高値
- 腎不全
- 副甲状腺機能低下症
- サルコイドーシス
- 悪性腫瘍の骨転移
- ビタミンD過剰
- 先端巨大症
異常低値
- 副甲状腺機能亢進症
- 副甲状腺ホルモン産生腫瘍
- ビタミンD欠乏症
- 尿細管性アシドーシス