まなび
  • 公開日: 2019/11/30
  • 更新日: 2020/1/10

そう言えば何のために調べてるんだっけ?血液と尿で検査する無機リン(iP)とは

無機リン(iP)
読み方:むきりん(あいぴーまたはぴー)

 

無機リン(iP)とは

生体内に含まれる無機物。生体内にある量は体重の1%(体重60Kgの成人で600g)、血中では0.3%。全体の80~90%が骨や軟部組織にあり、細胞外液には少なく約0.1%といわれている。

無機リンと有機リンがあり、血中では約70%が有機リンで、リン脂質として存在する。無機リンの血清・尿の測定は、関係する内分泌、骨代謝の異常を調べるために有用。

基準値

  1. 成人:2.5~4.5mg/dl
  2. 小児:4.0~7.0mg/dl

異常高値

  1. 腎不全
  2. 副甲状腺機能低下症
  3. サルコイドーシス
  4. 悪性腫瘍の骨転移
  5. ビタミンD過剰
  6. 先端巨大症

異常低値

  1. 副甲状腺機能亢進症
  2. 副甲状腺ホルモン産生腫瘍
  3. ビタミンD欠乏症
  4. 尿細管性アシドーシス

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