まなび
  • 公開日: 2019/12/9

大災害によって注目を集めることになった心理療法、デブリーフィングとは?

デブリーフィング
読み方:でぶりーふぃんぐ

 

デブリーフィングとは

患者の身に起こった出来事や経験を振り返ることで、それらの克服を促していという方法。

本来の意味は、結果の報告・事実確認で、元々は軍事用語。医療現場での心理療法の1つとして使用されている。

心理的デブリーフィング(PD)と呼ばれることも。

被災者のケアとして用いられることがあるよ!

災害などによる精神的ショックから急性ストレス障害(ASD)や心的外傷後ストレス障害(PTSD)を患った患者に対して、体験を思い返し報告したりグループで話し合うことなどによって、ストレスを軽減し症状を緩和させることが目的。

過去の大きな災害後も注目が集まった。しかし思い出すことでさらに恐怖を感じたりするなどの「逆効果である」との意見もあるため、慎重に使用を検討する必要がある。

医療者への教育にも

医療行為の結果を、グループや上司などと振り返り議論することで、技術向上や精神的ストレスの軽減などが期待できる。

デブリーフィングは結果を報告したり、まとめたりすることで、良い点も悪い点も共有して、次回の結果が向上できるようにするための方法。

あくまで「批判するものではない」ということを覚えておいてほしい。

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