子宮頸管無力症
読み方:しきゅうけいかんむりょくしょう
読み方:しきゅうけいかんむりょくしょう
子宮頸管無力症とは
疼痛や陣痛を感じることなく、子宮頚管が開大してしまう状態のこと。原因は不明。
数百人に1人と少ないが、誰にでも起こりうる可能性がある。流産や早産の原因の約20%を占める。
診断
経膣エコーにて、頸管の短縮・内子宮口の開大・羊水腔の突出など、内診にて子宮頚管の展退や開大を認めることで診断される。
リスクファクター
子宮頚管の脆弱化の原因として考えられるもの。
- 先天的に短縮した頸管、子宮奇形
- 前回の分娩による陳旧性頸管裂傷
- 過去の子宮内容除去術の際の無理な子宮頚管拡張
- 円錐切除術
治療
頸管縫縮術:予防的に行う場合は、妊娠12週以降でなるべく早い段階で施行。
- ①シロッカー法(膣壁を切開し、内子宮口に近部で直接筋層を糸で縛る)
→侵襲性が高いけど、確実な効果がある。 - ②マクドナルド法(切開せず、子宮頸部に4~5方向の縫合し巾着のように縛る)
→比較的簡便で、陣痛発来時に抜糸して普通分娩に至る事ができる。