用語:スケープゴート
読み方:すけーぷごーと
読み方:すけーぷごーと
スケープゴートとは
不満や責任を解消する、収拾を図るのではなく、それらを転嫁された特定の人間や対象を指す言葉。直接的原因となるものではなく、他の対象に転嫁することで集団のなかにある怒り、不満などの不快な感情を一斉に引き受けるメンバーのことを言う。
元々は聖書の言葉で「身代わり」「生贄」といった言葉を意味する
病院内のいじめでも見られる
闘争ー逃避が基本支配となっているグループのなかで、一斉攻撃される人がスケープゴートである。いじめ現場でみられ、病院内のいじめのその例にもれない。
スケープゴートがいることで、崩壊しそうなグループの団結を強め、グループの存続と維持に役立っている側面もある。しかしスケープゴートを追い出してしまうと、グループ内から再度新たなスケープゴートが必要となる。
これらはグループ内の問題、そこからくる不安によって起こるため、真の問題解決に至らない限りスケープゴートの存在が必要になり続ける。
病院の労働環境の「いじめ」を生み出す病理。社会学から考える病院でのいじめ【1】