精神依存と身体依存
読み方:せいしんいぞんとしんたいいぞん
読み方:せいしんいぞんとしんたいいぞん
イラスト・dosankotsukushi
まずは依存症のおさらい
依存する物質
覚醒剤、大麻などの違法ドラッグ。またアルコールやタバコ、カフェインなど中枢神経に作用して精神状態に影響を与えるものを精神作用物質といい、これらの使用によって中毒や乱用、依存におちいる。最近では砂糖も依存性が高いと訴える研究者もいる。
WHOの定義
WHOの定義を簡単に箇条書きにすると…
- 薬物によって生じる精神的、身体的状態
- その薬物の効果を体験するため
- または薬効が切れたときの不快感から逃れるため
- これらの理由から脅迫的に薬物を求める
- 薬物の使用欲求を持続的にもつ行動や反応
アルコール依存症の場合
精神依存
自分で飲酒を適量に止めることが出来ないなど制御不能な状態。つまり酒が欲しくて欲しくて仕方がない、飲まないではいられない状態。
生活習慣に組み込まれ、毎日飲むことで耐性がつく。耐性とは同じ量を飲んでも効果が減弱してくること。それにより徐々に飲酒量が増えていく。
身体依存
継続的な飲酒により、アルコールが体内にあることで身体のバランスを保っている状態になる。そのため急に酒を止めることにで禁断症状が出現してしまう状態のことを身体依存という。
一般的には離脱症状といい、振戦や不眠、けいれん、飲酒前後の記憶がなくなるブラックアウトなどが起こる。
始まりは精神依存から
最初は精神依存の段階になる。ここで急に酒を止めても「飲みたい!」という強い欲求が生じるだけで、身体的な症状はでない。しかしここで止めれないことで、飲酒をし続けないと身体症状が出るようになってしまう。