まなび
  • 公開日: 2019/9/11
  • 更新日: 2019/10/15

看護師国家試験に向けた勉強法!最終学年で実習との両立はどうする?

看護師になるためには絶対に超えなければいけないもの、それが、看護師国家試験です。今回は、誰もが気になる看護師国家試験について、某職場で今日もきっと学生指導をしている筆者が、最終学年特有のスケジュールに応じた勉強方法について、ご紹介します!

 

最終学年になったら、まずやりたいこと

3年制、4年制ともに最終学年は実習と国家試験対策を両立させなければいけないため、「どうしよう」と焦りますよね。 その焦りを少しでも減らすために、まずやりたいことをご紹介します。

どれくらい勉強時間を確保できるかを確認しよう

学校によって、実習や卒業試験、卒論提出時期は異なります。そこで一年のスケジュールがわかった時点で、「自分がどれくらい勉強できるか」を把握しておきましょう。

一年と大きな単位で見てみると、実習や卒論対策をしなければいけない期間がとても長く、勉強「だけ」に集中できる期間はとても少ない、ということに気がつくことができ、勉強スケジュールも立てやすくなるはずです。

解剖生理について「薄い参考書一冊」を完全にマスターしておこう

多くの学生さんが苦手としている「解剖生理」。最終学年の時点で1から理解し直そうとすると、膨大な時間がかかってしまうため、「これもあれもまだわからない」と不安をより大きくしてしまいます。

そこで国家試験対策として、まずは解剖生理について「なるべく薄い」参考書を選び、その内容は完全にマスターしましょう。厚い参考書で中途半端にしてしまうよりも、薄い参考書一冊を完全にマスターしたほうが、「この一冊に書かれた内容については、完全に理解している」という自信をつけることができるからです。

解剖生理を早い段階で理解しておくことは、実習・国家試験、そして合格後の臨床において、必ず役に立ちますので、まずはなるべく早い段階で解剖生理を終わらせておくことを、強くオススメします!

 

実習と国家試験対策の両立法

看護学生として国家試験の前に超えなくてはいけない壁、それが看護実習です。そこで、実習と国家試験対策を両立させるポイントについて、解説します。

実習中は実習だけに全力投球しよう!

多くの学生さんが実習中、「国家試験の勉強を全然できていないので、不安なんです」とおっしゃるのですが、私はその言葉を聞くたびに必ず「これだけ一生懸命実習に取り組めているから大丈夫ですよ!頑張って!」とお答えしています。

日々の実習に全力で取り組むことができれば、実習先の領域について「ここはなんでこうなるんだろう?」と内容について自然と疑問が起るようになります。そして、それを調べることが実習先の領域についての理解を深めることにつながります。そのため、実習中はまず、実習だけに全力投球することをオススメします。

問題集と向き合うのは、実習が終わった後

国家試験対策として、様々な問題集が販売されているため、不安感から実習期間であっても「問題集でどんどん問題を解かなければいけないのではないか」と考えてしまいがちです。しかし、実習中はとにかく「実習中にわからなかったところ、疑問に感じたところをどんどん調べて、理解を深めること」が大切です。

実習中は参考書を片手に「わからないところをなくす作業」を徹底的に行い、実習が終わって勉強に集中できる期間になってから、問題集に着手することをオススメします。

 

実習終了後から国家試験直前までに覚えておきたいこと

実習や卒業試験、卒業論文が終わり、勉強「だけ」に集中できる短い期間の中で、心がけたいことをご紹介します。

問題集は最低3周解こう

試験直前は、「あれもやっていない」「この人はこれをオススメといっていた」とついつい新しい問題集に目が写りがちですが、大切なのは「問題の一つひとつを解説まで理解できているか」です。この時期は、最低でも1冊の問題集あたり3周は解き、「もうこの問題集は解説まですべて頭に入っている」と思えるくらいまで集中してこなすことをオススメします。

次々と新しい問題集を買うよりも、1冊の問題集をひたすら「繰り返し」解くことに専念しましょう。

不安を自信へ変えるには、勉強しかない!

多くの看護学生さんは、看護師国家試験に合格できるかどうか、不安でたまらないと思います。しかし、筆者の経験上、そういった不安を打ち消すには、勉強するしかありません。

何回も繰り返し同じ問題集を解き、「この問題集に掲載されている問題なら、解説まで頭の中に入っている」と思えた時や、試験予想問題集で、安心できる点数をとれた時などに感じる「自信」を自分の中に少しずつ積み重ねたとき、初めて不安を軽減することができます。ぜひ皆さんにも、こういった自信を積み重ね、「私が受からなきゃ誰が受かるんだ!」くらいの気持ちで国家試験に臨んでいただけたらと思います。

 

がんばれ!看護学生!

看護師になりたい、と学生になったけれど、毎日大変だし、国家試験に受かるか不安だし・・・と心身ともに大変な状況だと思います。でも、これだけは確実にいえます。どんなに厳しい先生でも、実習指導者でも、全員心から「国家試験に合格しますように」と応援しています!がんばれ!看護学生さん!

 

この記事を書いたのは

山村 真子

看護師として働きながら、ライターの仕事もしている、アラフォーママナース。看護系以外にも、育児や病気、介護など幅広い分野の執筆を行っています。時短勤務中だが、毎日定時に帰れるはずもなく、保育園の送迎はいつもギリギリなのが最近の悩み。

 

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