脱人格化
読み方:だつじんかくか
読み方:だつじんかくか
脱人格化とは
相手を人格をもった人とみなさず、単なる作業対象のようにみること。またはそうした見方に基づいた行為。
没個性化ともいう。同時にそうしたケアを行う人自身も脱人格化される。
なぜ起こる?
心理学者メンジーズ=リス(1917~2008)によると、死や患者との接触など看護の仕事につきものな業務から生まれる不安。
それに対する防衛と解釈している。これらの不安にさらされながらも、能率的に仕事をこなしていくために感情を遮断している。
それによって脱人格化が起こる。
組織防衛の側面も
他にも、看護部という組織が強固な階層構造(ヒエラルキー)であったり、個人の判断より上からの指示や命令が優先されること。
ユニフォームの着用、細かい規則やマニュアルがあること。これらも組織としての防衛であり、脱人格化を生む不安の原因のひとつとなっている。