看護師5年目くらいになると、仕事をしっかりこなせるようになっているもの。リーダー業務や後輩指導など、さまざまな役割を任されることもあると思います。職場によってはマネジメント的な仕事もこなしたりしなければならないこともあるでしょう。
しかし、看護業務から少し離れた仕事を任される機会が増え、本当にこのままでいいのか？と考えることが多くなる時期でもあります。今回は、そんな5年目の看護師に4つの道を提案したいと思います。
看護師5年目で辞めたくなる理由
看護師5年目というと、このまま仕事を続けるか、辞めてしまうかで悩むことも多い時期でもありますよね。では、どのような理由で仕事を辞めようと思うのでしょうか。
仕事が増え、とにかく疲れた…
この時期に増えるのがリーダー業務。後輩の指導役をしたり、委員会に出席しなければならない機会も増えたりするでしょう。院外の勉強会に参加しなければならないこともあります。 仕事に慣れてきたら、楽になると思っていたのに、逆に増えていく仕事量。できることなら少しゆっくりしたい…そう感じる人は少なくないのではないでしょうか？
新しいことにチャレンジしてみたい
看護師5年目は、年齢でいうと20代の後半を過ぎ、30歳を前にしている人が多いと思います。まだ年齢的にも若く、何かを始めるなら今！と考える人もいることでしょう。仕事に慣れたぶん、平凡な毎日に疑問を感じてしまいます。
だからといって、自分が進むべき道をはっきり見出せる人はそんなに多くいないもの。「ああしようか…、いやこうするべきかも…」人生を左右することですから、いろいろと迷いが生じてもおかしくありません。
私生活の焦り
看護師には、比較的に真面目な性格の人が多いです。看護師の仕事に一生懸命になり過ぎて、5年間があっという間に過ぎてしまったと感じる人も少なくないかもしれません。気がついたら、30歳を目前にしているのに、仕事ばかりで、私生活は置き去りに…。
「本当にこのままでいいのか？」「もう少し歳を重ねたときに後悔をするのではないか？」「違う職場も経験してみるべき？」「もっとゆとりのある生活をして私生活も楽しむべき？」今の生活に漠然とした焦りを感じ、将来に不安を覚えることもあるでしょう。仕事を辞めようか、転職をしようか、悩む人は多くいます。
仕事を辞めようか迷っている5年目看護師へ、4つのおすすめの道
仕事を辞めるべきか、続けるべきか、いろんな思いが駆け巡る看護師5年目。進む道は無数にありますが、大きく4つについて考えてみました。
その１ 専門分野のスペシャリストを目指す
専門分野のスペシャリストとして、看護師の道を突き進むのも1つです。特に、5年間同じ部署で働いてきたのであれば、専門看護師や認定看護師の資格取得に必要な経験を満たしている可能性があります。
専門分野をより深く学び知識を得ることで、看護師としてのキャリアの幅を広げることができ、自分の自信にもつながります。資格取得に向けたバックアップをしてくれる職場もあるため、上司に相談してみるといいでしょう。
その２ 留学してみる
「看護師という仕事から少し離れてみたいけど、キャリアに不安がある」という人は、留学という形をとってみてもいいかもしれません。海外で違う文化に触れることは、人間として大きく成長する機会です。日本では当たり前と感じていることが、そうではなかったり、海外に出ることで日本の良い面と悪い面に気がついたりします。その経験は、看護観にも大きな影響を与えるので、キャリアにも決してマイナスにはならないでしょう。
その３ 異動を願い出る
大きく生活が変わってしまうのには抵抗があるけど、このままの自分も嫌だと思っている人は、今と違う分野に挑戦し異動を願い出るのもいいでしょう。 別の分野を経験することで、看護師としても大きく成長することができます。
また、本当にやりたかった看護に気がつくこともあります。今から5年後、10年後にやりたいことができるかもしれません。そのときに、多くの経験を積んでいることはきっとプラスになるでしょう。
その４ 転職する
環境を変えるために、思い切って新しい職場へ転職してみるのもいいでしょう。ただし、やみくもに転職をするのではなく、自分なりの目的を持つようにします。
例えば、「ずっと興味があった訪問看護に関する仕事がしたい」「もうすぐ結婚をするので、夜勤のない職場を探そう」「勉強をしたいと思っているので、働く時間を短くしておきたい」「もっと母体がしっかりしている組織で働きたい」など、自分なりにどういった変化を求めているのか、明確にしてから転職先を探すと、うまくいく可能性がぐんとアップします。
思い切って行動してみることも必要
看護師5年目は仕事もプライベートも節目の時期です。どんな道を選んでも人間としてはもちろん、看護師としても大きく成長できることでしょう。 何かをしたいと思っているのであれば、まずは情報を集めることです。やらないで後悔するぐらいなら、思い切ってチャレンジしたほうが良いとは思いませんか？一度しかない人生、悔いが無いようにしてくださいね。
この記事を書いたのは
mathy
日本でナースとして働き、長年の夢であったオーストラリア移住を夫婦で果たしました。オーストラリアで3人の子供を出産し、今はライターとして、健康記事や美容記事を中心に執筆活動しています。
イラスト・k.nakano
