看護師賠償責任保険
  • 公開日: 2019/9/25
  • 更新日: 2020/8/25

インシデントに関する実態調査

看護師の皆さんなら仕事上すぐ近くにある存在、インシデント。

当然誰もが起こしたくないものですが、人間誰でもミスはしてしまうもの。 実際、毎日忙しく業務をしている中でどれだけ気をつけていても起こしてしまう場合もあります。

今回は、看護師の皆さんの身近にあるインシデントについて調査してみました。

※有効アンケート数:59件(集計期間:2019年1月1日~2019年1月19日)

 

インシデント発生実態

1.インシデントを起こしたことがありますか?

90%が「インシデントを起こしたことがある」という結果となりました。 インシデントは必ずといっていいほど経験するものと考えたほうがよさそうです。

2.初めてインシデントを起こしたのいつですか?

1年目から起こしている割合が79%となっています。やはり、入職間もない経験がないうちに起こしてしまうことが多いようです。

2~3年目も合わせると、実に94%にも及びます。入職間もない看護師さんがインシデントを起こし、そのインシデントが賠償責任などの発展してしまうケースもあり得ますので、注意が必要です。

3.今まで何回のインシデントを起こしたことがありますか?

これは答えが割れましたが、最も多いのが11回以上でした。うち40%は「数えきれない」と解答されています。

インシデント発生が当たり前となってしまっている看護師さんや病院などもあるのかもしれません。

インシデントの数だけ、賠償責任を負う確率も高くなるので、極力インシデントを発生させないよう注意が必要です。そして万が一のときに備えて、賠償責任保険に加入するなどをお勧めします。

ナース専科 看護師賠償責任保険とは?

ナース専科会員が加入することのできる看護師賠償責任保険です。掛け金は年間2,500円(保険料1,440円、団体保険制度運営費1,060円)。

4.インシデントを発生させていない方の看護師歴は?

※今まで一度もインシデントを起こした事がない方が対象

10年以上勤めていて、一度もインシデントを発生させたことがないという方は50%もいらっしゃいました。インシデントを起こさない業務の進め方のようなものが、看護師さんそれぞれにあるのかもしれません。

5.インシデントの種類は?

一番は点滴などの「投与間違い」で36%でした。具体的な事案としては…

服用させるべき食後薬を違う患者さんに飲ませてしまった。
MRのII期の予防接種をまだ5歳前の子に接種してしまった。
インスリン療法開始直後の患者さん。 血糖下限を下回れば中止の指示があったけど、患者さんに説明がうまく伝わっておらずインスリン自己注射してしまい危うく低血糖を起こすところだった。

次に多かったのが「転倒」で15%。具体的な事案としては…

車イス移乗時に支えきれず転倒
自立している人であったが、抗がん剤の影響で嘔気があり臥床していた。 妻と売店に行くとのことで、立ちくらみや眩暈や貧血症状等のリスクを考えず、車椅子などの提案もせず送り出した。廊下に出たところで眩暈により転倒し、頭部も打撲してしまい意識消失しコードブルーまでかかった。

やはり一歩間違えれば、危険な事故ですね。大きな事故につながり、訴えられてしまうケースもありますので、日ごろから注意が必要です。

 

インシデント実体験

その他に、インシデントの実体験として以下のようなものがあげられました。

輸血の血液型間違い、先輩ナースが直前に気づき、防げましたが…
別の患者のインスリンを持って行って患者に注意された。
点滴をヘパロックする際に、一度シリンジを押さずにヘパロックしてしまった。患者さんは驚いたし、点滴刺入部が内出血になってしまった。
配膳の時食札の名前を確認せず患者誤認をしてしまった。
針捨てボックスを患者さんの部屋に置いてきてしまった。
膀胱留置カテーテルの抜去
三方活栓の向きを間違えて抗生剤の点滴を側管から全て流してしまったこと
内服薬注入時に胃管チューブを詰まらせ、胃管チューブの交換をした。

 

おわりに

インシデントは細心の注意を払って気を付けていても、それでも起きてしまうもの。
万が一のことを考えて自ら備えておくこともよいかもしれません。

もしインシデントを起こしてしまったら?
賠償責任を負ってしまったら?

このような不安がある方は、ナース専科が提供する、ナース専科 看護師賠償責任保険に関する記事をご確認ください。

 

ナース専科 看護師賠償責任保険とは?

ナース専科会員が加入することのできる看護師賠償責任保険です。掛け金は年間2,500円(保険料1,440円、団体保険制度運営費1,060円)。



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