曝露反応妨害法
読み方:ばくろはんのうぼうがいほう
曝露反応妨害法とは?
認知行動療法のひとつで、強迫行為を引き起こす刺激に曝露させ、強迫行為を行うことを禁止して(反応妨害)、不安や不快感に段階的に慣れさせていくもの。患者は不安を解消するために強迫行為が必要ではないことを学習し、強迫行為を行わなくなる。
治療効果は非常に高いが、一方で脱落してしまう患者も多い。
症状別治療例
洗浄強迫(手洗い)
ドアノブ、トイレの便座など本人が汚いと思うものを、じっくり触ってもらう。その後、手洗いは禁止。
確認行為(ドアの鍵を施錠確認)
外出するときに、ドアの鍵の確認をしないで外出。そのまま遠くまで出かけて、その後帰宅。
不完全強迫(個人情報漏洩の恐怖からくる確認行為)
自分の個人情報を書いた紙(名前、血液型程度のもの)を用意し、外出先のゴミ箱に捨てる。取りに帰るのは禁止。
収集癖(ゴミ屋敷)
収集したものを自分で捨てたり、焼却炉にいれる。その際「もう二度と手に入らないね」「燃えてなくなっちゃうね」と周りが声をかけながら捨てていく。