覚醒時興奮
読み方:かくせいじこうふん
読み方:かくせいじこうふん
覚醒時興奮とは
若年・小児患者において、麻酔覚醒時に出現する興奮状態のこと。
リスク因子
年齢、術前不安、性格、痛み、麻酔方法、術式が考えられる。麻酔方法も重要で、血液/ガス分配係数の小さいセボフルランやデスフルランは広く使用されているが、小児の覚醒時興奮の原因として注目されている。
予防・治療
オピオイド、ミダゾラム、ケタミン、α2受容体作動性鎮静薬、非ステロイド性抗炎症薬などの周術期投与が有効とされている。プロポフォールによる麻酔維持も予防に有効。小児では覚醒時興奮が生じにくい麻酔方法を選択するべきで、発生した場合は適切に治療を行わなければならないとされている。
さらに、特に小児では覚醒時興奮によって自傷行為のリスク、看護スタッフの負担、両親の満足度低下など、術後の大きな問題の1つとも言われている。