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「ナースステーションで車椅子の方を見守り」は虐待扱い!?

2019/9/22

「ラウンジ☆セレクト」は「ラウンジ」で盛り上がった話題と、そこに寄せられたみなさんのご意見を紹介しています。

 今回のお悩み 
老健に務めています。
50床の小さな施設で、いつもギリギリの人員でてんてこまいしています。
日中、オムツ交換に介護スタッフ2人が対応し、入浴に2.5人が対応すると、あとはナースが一人残るくらいの勤務状況です。
認知があり、歩行困難なのに、一人で動こうとされるかたが何人かおられ、立ち上がりが頻回の時は、ステーションで見守りをしていました。日中はケアマネや相談員、事務方も同じステーションで作業しているので、処置やコールの際には少しの間見て頂くようお願いしてなんとか回していました。

以前からステーションでの見守りに対して、トップから苦言がでていましたが、今回、文書で“虐待”と言われてしまい、現場の職員は頭を抱えております。

見守りができる人員がいれば、ちゃんとホールでレクなどしながら対応します。いないからステーションで見守りせざるを得ないんです。もちろん、抑制や机などでの挟み込みなどは全くしてません。普通に車椅子に座っていただいてるだけです。また、並んで座っていられる時間は、お話したりしています。トイレの素振りあれば、声かけして積極的にお連れしています。

老健などの施設で、ステーションで車椅子の方を見守りするのは、本当に虐待なのでしょうか。

ステーションで見守りは虐待?

■看護師でも意見は分裂!虐待か否か

何故、虐待になるのかトップに聞いてみたい。抑制はしていないのですよね。それで虐待ってどうしろと。

大学の授業では、車椅子は移動するためのものであって、食事中も車椅子はおかしい、ということを学びました。

残念ですが虐待です。患者さんに同意を得ずに行動制限する場合は、家族の同意を得てドクターの指示のもと行うのが、正しい手続きです。ドクターの指示無く行動制限を行うことは、虐待であり人権侵害です。

これを虐待と言える根拠はないと思います。行動制限=虐待という認識に偏りがちですが、老健施設における行動制限にも当てはまるものはありません。
そもそも精神科で行われる行動制限と混同されがちですが、これは精神保健福祉法に基づく行動制限であり、老健で適応される法律とは異なります。

長時間車椅子に座らせることは自体、虐待みたいなものです。車椅子は移動手段の乗り物で、座っているだけでも大変です。

■「見守り」、本当に大変…施設の現実

見守りが必要な方が50人中、10人ほどいまして、ステーション前のテレビのあるところで過ごしてもらい適宜スタッフが声をかけたりして、なんとか穏やかに過ごしてもらうようにしていますが、ほんとうに大変です。

立ち上がったり、危険な行動をされる利用者さんと、一緒にステーションにいる事はあります。自分の記録をしながら、お話ししたり、絵を描いて貰ったりとしながら…

柵も拘束、転倒防止用の車椅子の安全ベルトも拘束、歩き出しの踏み踏みコールに転倒虫コールも拘束に入るからと、ある時改善命令が人権擁護団体から出されたから何とかするように!とお達しが上から来ました。ムリゲー×2です。

意思の疎通の出来る人にはタオルやガーゼを折るのと手伝ってもらったり、リビングに出てテレビや本を見てもらっている横でタブレットで記録の入力をしていました。施設の方針で『3時間以上は車イス乗車であっても同一姿勢はしない』ということを徹底していました。

■何かあった時の責任は現場

お好きなように歩かせて、転倒が起きた日にはまたインシデントもしくは骨折などした日にはアクシデントですよね。現場の人間ばかりに押し付けるのでなく、一緒に問題を共有して考えてもらうべきだと思います。

ベッドから転落したりいつの間にか歩いていて転倒したり、、、その度にリスク報告書書かされて、きちんと看れてないと責められるのは私たち。万が一階段から落ちたりでもしたら責任問題です。どうせそう言うときに責められるのは現場なんですよね。

■利用者家族にも理解してもらう必要がある?

「抑制はよくない」と考える現場なら、「十分に看護は行っているが、そのすきにも起きる事故。が、ご本人の意思に反した抑制等を行わない方針として、そういうケースがある事を十分にご承知下さい」とご家族から事前にサインをいただくという方法もあります。

患者さんの家族から一度クレームの手紙がありました。「眠い患者を起こして日中車いすに座らせるのはひどい!夜間眠らせるために無理やり起こすのか!」とありました。昼夜逆転しないように、とか会話をして刺激を、とか思っての事でしたが、家族から見ると疲れさせて夜静かに眠らせるための行為に見えるのだと思うと少し悲しくなりました。

家族巻き込んで承諾書頂きました、医師から認知症の度合いを説明して頂き、理学療法士から現状での状況を説明して頂き。本人の動きを家族承諾の元ビデオで撮影し見て頂きその上でこの状況で本人の意思を尊重し歩き出した場合転倒を起こす可能性があることを承知しました。と言う内容だったと思います。

病院でですが夜勤、よほどの時は日勤でそれをやっていました。珍しいことでもないです。家族の方には、ご満足できないなら他の、要望を満たせるところに行ってくださいという感じですね。(気持ちはわからなくもないですが、叶わないのですから)

■施設側の責任も!

施設サイドに問題があります。自分たちの力不足を看護師のせいにするなんて、意味が分かりません

端的に「虐待だ」と言うのは簡単ですが、それを言ってしまえば、私たち医療者は常に虐待と隣り合わせのケアを行っています。もし虐待と言う方がいるのだとしたら、そう思われている根拠を提示していただき、改善策を模索するべきであると考えます。

身体拘束などをしていないことはもちろんだと思いますが、精神的苦痛、表現の自由というものが虐待だと言ってるんでしょうね。但し、これらを全て叶えられる体制が無いのはトップの責任。

関連トピック:「 不穏の車椅子の方をステーションで見守りって虐待!?
イラスト・ツヤコ

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