• 公開日: 2016/12/24
  • 更新日: 2018/12/13

厳しい指導の先輩が、貴重なありがたい先輩と思えた理由

テーマ:印象ががらりと変わった先輩

厳しいけど 誰よりも温かかった先輩

kougi

昼休みも厳しい指導

前職で心身がボロボロになるまで働き、現場を離れることを決意しました。
次の転職先は介護福祉系スクールの講師という未知の分野。
教育担当の主任講師は厳しく、それこそ一挙一動に注意や指導が入りました。
講義に関することから仕事に対する態度 服装や髪形 姿勢まで…。
それでも、もう挫折はしたくないので食いついていきました。
はっきり言ってペアを組んで講義をした日には、昼休みも食べながら指導なので、胃が痛くなりました。

「伸びる可能性が高い人にしか」

3ヶ月経った時のことです。
他の講師とペアを組んで講義をした時に「すごく教えるのが上手いね。とても新人講師とは思えないよ。教育担当は誰?」と言われました。
主任講師であることを伝えると「やっぱりね。厳しいでしょ。でも、あの人 頑張っていて伸びる可能性が高い人にしか一生懸命教えないから。大丈夫。私も泣くほどに鍛えられたわよ。」と笑いながら言ってくれました。
後日新人講師を集めた研修で、『自分は出来が悪い。ダメだな…。』と思っていたのに、実は同期の誰よりも講師としての習熟度が高いことに気付かされました。

貴重なありがたい先輩

現在は、他のベテラン講師と同じ仕事が出来るように、しごきの日々です。
それでも、少しは誉められるようになりました。
その後に「まだまだ修行不足だけどね。」という言葉がつきますが…。
最初は厳しくペアを組むことが苦痛な先輩でしたが、今は公私の心配を親身にしてくれて的確なアドバイスをくれる、貴重なありがたい先輩です。

●執筆●ほむら さん
高度意識障害専門病院から訪問看護ステーションや高齢者施設での勤務をトータルで約10年経験。
数ヶ月におよぶ超過労働による慢性疲労とパワハラによる心因性失語症になり 回復した後も看護師としての現場を離れること決意。
現在 介護福祉系スクールの講師として介護職の育成に携わっています。
このエッセイは 「ナースエッセイ」 にご応募いただいたものです。
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