• 公開日: 2015/9/23
  • 更新日: 2018/12/13

苦手だった担当患者さんは、私をこう評価してくれていた

テーマ:患者さん・その家族からの「忘れられない一言」

担当患者さんの私の印象

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勤務=必ず顔を合わせる担当患者さん

末期の担当患者さんの話です。
私の病院は完全部屋持ち制なので、勤務で行けば毎日必ず担当になり顔を合わせていました。

担当患者さんが苦手に

掛け物の位置や重さ、足元のクッションの位置や枕の位置、ベッドの高さ、飲み物の飲ませ方、カーテンの位置等細かくこうしてほしい、ああしてほしいと言われる方で、ナースコールも頻回でした。
訪室する度細かく気を使っていましたが「あんたは何か抜けとるね」と顔をしかめて言われるので少し苦手でした。
でも苦手意識を出さず、笑顔で対応するよう心掛けていました。

家族に対し、私のことを…

ある時患者さんのご家族が面会に来られていて、患者さんが私をご家族に紹介してくださった時に
「この看護師さんは私の担当で注射がものすごくうまいんよ。いつも良くしてくれる。」って笑顔で話してくれた時に、心がきゅーんとあったかくなりました。
その患者さんはお世辞等言ったりせず、いつもストレートな気持ちを話される方だったからです。
「ありがとう」という言葉よりも、初めて褒めてもらえた=その患者さんに認めて貰えた気がして、そっちの方が嬉しかったです。

●執筆●えりりん さん
3年目 総合内科
このエッセイは 「ナースエッセイ」 にご応募いただいたものです。
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