エッセイ

ナースのちょっとイイ話

「〇〇までが介護」だと、祖父が教えてくれた

2016/5/18

テーマ:看護師の私が体験した、家族の介護

最後の時間

colum 3

少しずつ近づいていた、祖父との距離

先月に祖父がなくなりました。その時の話です。
私と祖父はもともとあまり仲が良くなく、子供の頃から疎遠でした。
私が成人したぐらいから少しずつ話をする機会も増えて、こんな人だったかなぁ?っと思いながら毎日をおくっていました。

最期に、子供に会ってもらいたかった

そんな祖父が施設にお世話になり、私も時々顔を覗く日々。
結婚して、子供が生まれて、『曾孫やで~』と遊びに行く機会も増えました。
その頃から少しずつ入退院を繰り返すようになり、急変という形で亡くなりました。
救急病棟という事もあり、子供の面会はお断りさせため、一目会わしてあげられなかったことが残念に思いました。

見送るまでが、「介護」

そこで、叔母達と相談して施設や式場に行くのでなく、まずはお祖父ちゃんの家に帰ってゆっくりしてもらう事になりました。
無事に家に着き、布団の上で眠っているお祖父ちゃんの顔は、なんだか生きていた時の顔とは違って見えました。
「このままみんなに会わしてはいけない気がする。」
そう思った私は着物を直して化粧をしました。
みんなにみてもらうと、『寝てるだけみたい。』『きれいな顔やね。』とありました。
そのあとは、式場でお願いして見送りました。
生きている間に介護は出来なかったけど、見送るまでが介護であると思いました。
ほんとにお疲れさまでした。ありがとう。

●執筆●みぃき さん

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