2月12日看護師国家試験2月直前模試【3】
■ネグレクトはどれか。
1.無理強い 2.養育放棄 3.性的虐待 4.家庭内暴力 【正解】21.(×)本人の意思を無視して強要すること。
2.(○)児童虐待の一つで、病気があっても放置され、栄養失調が目立ち、知能や言語の発達の遅れが目立つこともある。子どもの健康・安全への配慮を怠ること。
3.(×)親による近親相姦、親に代わる保護者からの性的暴力で、見つかりにくい虐待である。
4.(×)ドメスティックバイオレンスともいわれ、配偶者、親子、内縁者関係などの暴力行為である。
■入院中の乳児のバイタルサインで最初に測定するのはどれか
1.体温 2.呼吸 3.脈拍 4.血圧 【正解】2呼吸は安静時・睡眠時に測定することが望ましいため、最初に測定する。測定の順番は呼吸→脈拍→血圧→体温の順である。乳児の呼吸は胸部または腹部の動きで測定する。
■オートクレーブを使用するのはどれか
1.乾熱滅菌 2.ろ過滅菌 3.ガス滅菌 4.高圧蒸気滅菌 【正解】41.(×)滅菌用のオーブンで180℃30分、あるいは160℃60分加熱する。ガラス・プラスチック製品などの滅菌には不向きである。
2.(×)細菌よりも小さいフィルターで微生物を濾過する方法で、液体の分離に有効である。ウィルスやマイコプラズマなど微小な微生物は除けない。
3.(×)エチレンオキサイドガスなどを用いる。微生物の核酸や蛋白質に反応し、アルキル化を起こして死滅させる。
4.(○)オートクレーブを用いる。高圧力下で水の沸点を120℃に上昇させることで細菌の芽胞まで完全に死滅させる。
■低出生体重児の基準はどれか。
1.3,000g未満 2.2,750g未満 3.2,500g未満 4.2,250g未満 【正解】3低出生体重児とは出生体重2,500g未満の児をいう。母子保健法により届け出を行う。
■我が国の平成24年(2012年)の児童の疾病・異常被患率で最も多いのはどれか。
1.う歯 2.肥満傾向 3.心電図異常 4.裸眼視力1.0未満 【正解】11.(○)平成24年度学校保健統計調査によると、児童のう歯の割合は55.8%であり,疾病・異常被患率の1位であった。
2.(×)児童の肥満傾向の割合は2.28%であった。
3.(×)心電図検査は小学校の入学時に行われる。異常の割合は2.3%であった。
4.(×)児童の「裸眼視力1.0未満」は30.76%であり,疾病・異常被患率の第2位である。
■日本における平成24年の家族の世帯構造で最も多いのはどれか。
1.夫婦と未婚の子のみの世帯 2.三世代世帯 3.単独世帯 4.母子世帯 【正解】11.(○)「夫婦と未婚の子のみの世帯」は30.5%で減少傾向にある。
2.(×)「三世代世帯」は7.6%で減少傾向にある。
3.(×)「単独世帯」は25.2%で、数年前から横ばい状態である。
4.(×)「母子世帯」は1.5%である。
■輸液ポンプを50ml/時に設定し、500mlの輸液を午前10時から開始した。終了予定時刻はどれか。
1.午後2時 2.午後4時 3.午後6時 4.午後8時 【正解】44.(○)輸液が終了するのにかかる時間は、500/50=10時間。午前10時から輸液を開始すれば、終了は8時になる。
■AEDの使用方法で正しいのはどれか。
1.電極パッドは水でぬらしてから貼る 2.電極パッドは心臓を挟む位置に貼る 3.通電時は四肢を押さえる 4.通電直後は患者に触れない 【正解】21.(×)通電パッドにはなにもつけず、直接皮膚に貼る。
2.(○)通電パッドは心臓をはさむ位置に貼る。
3.(×)通電時は患者に触れない。
4.(×)通電直後は患者に触れてよい。必要なら心臓マッサージもすぐに再開する。
■市町村保健センターの業務はどれか。
1.廃棄物の処理 2.人口動態統計調査 3.看護師免許申請の受理 4.地域住民の健康づくり 【正解】41.(×)市町村の管轄だが、市町村保健センターの管轄ではない。
2.(×)厚生労働省の管轄である。
3.(×)住所地を管轄する保健所が受理している。
4.(○)市町村保健センターは市町村レベルでの健康づくりの拠点である。
■左心室から全身に血液を送り出す血管はどれか。
1.冠状動脈 2.下大静脈 3.肺動脈 4.肺静脈 5.大動脈 【正解】51.(×)冠状動脈は大動脈起始部から分岐する。
2.(×)下大静脈は右心房にそそぐ。
3.(×)肺動脈は右心室からそそぐ。
4.(×)肺静脈は左心房にそそぐ。
5.(○)大動脈は左心室からそそぐ。
■ジゴキシンの主な有害な作用はどれか。
1.振戦 2.不整脈 3.聴覚障害 4.満月様顔ぼう 【正解】21.(×)振戦は抗精神薬等の副作用としてみられる。
2.(○)ジゴキシンの副作用として不整脈や胃腸障害がある。特に低カリウム血症のときに出現しやすい。
3.(×)アミノグリコシド系の抗生物質でみられる副作用である。
4.(×)副腎皮質ステロイド剤大量投与のときにみられる副作用である。
■シックハウス症候群で正しいのはどれか。sick house syndrome
1.主な症状は胸痛である。 2.対策を定めた法律はない。 3.揮発性有機化合物が原因である。 4.住宅の気密性の低下が要因である。 【正解】31.(×)シックハウス症候群の症状は多岐にわたり、個人差が大きい。
2.(×)対策を定めた法律として「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」がある、
3.(○)建材や家具ななどからの揮発性化学物質が主な原因である。
4.(×)住宅の気密性が高まったことが原因のひとつである。
■初期症状として下肢の浮腫が特徴的なのはどれか。
1.肝硬変 2.うっ血性心不全 3.閉塞性動脈硬化症 4.Cushing〈クッシング〉症候群 【正解】21.(×)肝硬変の浮腫は非代償期にみられる。腹水が特徴的である。
2.(○)うっ血性心不全の初期には下肢の浮腫がみられる。
3.(×)閉塞性動脈硬化症では、初期に血流障害による下肢の痛みや阻血がみられる。
4.(×)クッシング症候群では中心性肥満がみられる。
■無尿時に原則として投与が禁忌なのはどれか。
1.マグネシウム 2.ナトリウム 3.カリウム 4.クロール 【正解】31.(×)
2.(×)
3.(○)無尿時は血中カリウムが排泄されずに増加し、心停止に至るレベルになることもある。無尿時にカリウムを投与すると心停止に至る危険性がある。
4.(×)
■月経周期が順調な場合、最終月経の初日を0日とすると分娩予定日はどれか。
1.240日目 2.280日目 3.320日目 4.360日目 【正解】21.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
■生理食塩水の塩化ナトリウム濃度はどれか。
1.0.009 2.0.05 3.0.09 4.0.15 【正解】11.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
■日本の平成24年(2012年)における合計特殊出生率はどれか。
1.0.91 2.1.41 3.1.91 4.2.41 【正解】21.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
■警察庁の「平成24年(2012年)中における自殺の状況」の自殺者の原因・動機のうち最も多いのはどれか。
1.学校問題 2.家庭問題 3.勤務問題 4.健康問題 【正解】41.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
■乳幼児で人見知りが始まる時期はどれか。
1.生後1~2か月 2.生後6~8か月 3.生後18~24か月 4.生後36~42か月 【正解】21.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
■平成24年(2012年)の国民生活基礎調査で、世帝総数における核家族世帯の割合に最も近いのはどれか。
1.0.3 2.0.45 3.0.6 4.0.75 【正解】31.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
■チアノーゼが出現するのはどれか。
1.血清鉄の増加 2.血中酸素分圧の上昇 3.血中二酸化炭素分圧の上昇 4.血中還元ヘモグロビン量の増加 【正解】41.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
■成人の鼻孔とから噴門までの長さで適切なのはどれか。
1.5~15 cm 2.25~35cm 3.45~55cm 4.65~75cm 【正解】31.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
■小児の定期予防接種の対象になっている疾患はどれか。二つ選べ。
1.インフルエンザ 2.麻疹 3.流行性耳下腺炎 4.結核 5.伝染性紅斑 【正解】2,41(×)インフルエンザは予防接種が推奨されているが小児の定期予防接種には含まれていない。
2(○)麻疹は風疹同様定期予防接種に含まれる。現在は麻疹風疹の混合ワクチンが良く使われるが麻疹単独のワクチンもある。
3(×)流行性耳下腺炎はおたふくのことで定期予防接種には含まれていない。
4(○)結核は含まれておりBCGを接種する。三か月以降に一回行う。
5(×)伝染性紅斑は含まれていない。伝染性紅斑とはりんご病とも呼ばれる。
■正常な月経周期の時、最終月経の初日を0日とするとその時の分娩予定日はどれか。
1.30週 2.35週 3.40週 4.45週 【正解】31?4.最終月経初日とは出血があった日でこの日が月経周期の初日となる。月経周期において出血があった日は客観的データとなるのでこの日を基準にしていることが多い。
■うつ病と最も関連が深いと考えられているものはどれか。
1.ドパミン 2.γ-アミノ酪酸 3.アセチルコリン 4.セロトニン 【正解】41(×)ドパミンの減少でパーキンソン病、ドパミンの変化で統合失調症の原因と考えられている。
2(×)神経伝達物質の1つで別名GABAともいい抑制系の作用がある。
3(×)脳内アセチルコリンの変化からアルツハイマー型認知症と関連があると考えられている。
4(○)うつ病の原因にセロトニンやノルアドレナリン減少が考えられている。近年セロトニンの作用を増強させるSSRIが使用されている。
■心筋梗塞で左上腕内側と左肩に痛みを感じた。この痛みはどれか。
1.表在痛 2.深部痛 3.内臓痛 4.関連痛 【正解】41.(×)表在痛は皮膚・粘膜から発生する痛みである。
2.(×)深部痛は骨格筋、骨膜、筋膜、靭帯、腱などから発生する痛みである。
3.(×)内臓痛は内臓から発生する痛みである。
4.(○)関連痛は原因が生じた部位から離れた場所に発生する痛みのことをいう。放散痛ともいう。
■体表からの触診で最も触れにくいのはどれか。
1.総頸動脈 2.外腸骨動脈 3.橈骨動脈 4.大腿動脈 5.足背動脈 【正解】21.(×)頸動脈三角部で体表近くを走行し触れる。
2.(○)骨盤内で内外腸骨動脈に分岐しており触れにくい。
3.(×)脈拍を測定する際に用いることが多い拇指側の手首で触れる。
4.(×)大腿ソケイ部で触れる。
5.(×)足背で触れることができ、下肢の閉塞性動脈硬化症の診断にも役立つ。
■成人男性の直腸診で腹側に鶏卵大の臓器を触れた。この臓器はどれか。
1.副腎 2.膀胱 3.精巣 4.前立腺 【正解】41.(×)両腎臓の上部に接して後腹膜腔にあるため直腸診では触れない。
2.(×)骨盤内腔の恥骨の裏側に存在し、直腸診では腫瘤が触れることがある。
3.(×)陰嚢の中にある1対の器官で直腸診では触れない。
4.(○)男性の膀胱出口に尿道を取り囲むようにあり、直腸診で鶏卵大で触れる。
■リンパ系について正しいのはどれか。
1.リンパ液の主成分は赤血球である。 2.リンパ液に脂肪成分は含まれない。 3.過剰な組織液はリンパ管に流入する。 4.胸管のリンパ液は動脈系へ直接流入する。 【正解】31.(×)リンパ液は血漿とほぼ同じ成分からなる。細胞成分としてはリンパ球が多い。
2.(×)腸管から吸収した脂肪成分を運搬するため、脂肪成分を含む。
3.(○)酸素や栄養を細胞に運ぶために毛細血管から浸み出た組織液は、静脈にすべて回収されず、一部はリンパ管に流入して回収される。
4.(×)胸管のリンパ液が直接流入するのは静脈系である。
■AはBの分泌を刺激するホルモンであると仮定する。ネガティブ・フィードバック機構を表すのはどれか。
1.Bの増加によってAの分泌が増加する 2.Bの増加によってAの分泌が減少する 3.Bの減少によってAの分泌が減少する 4.Bの変化はAの分泌に影響を及ぼさない 【正解】22.(○)Bの増加によってAの分泌が減少する。
■全肺気量の計算式を示す。肺活量+○○=全肺気量。○○に入るのはどれか。
1.残気量 2.予備吸気量 3.1回換気量 4.予備呼気量 【正解】11.(○)残気量は、息を吐ききったあとに肺内に残る空気量である。
2.(×)予備吸気量とは、静かに息を吸ったあとの、さらに努力して吸える吸気の量である。
3.(×)1回換気量とは、静かに呼吸をする際に出し入れする空気の量である。
4.(×)予備呼気量とは静かに息を吐いたあとの、さらに努力して吐ける呼気の量である。
■筋と支配神経の組合せで正しいのはどれか。
1.僧帽筋―横隔神経 2.上腕三頭筋―橈骨神経 3.横隔膜 ― 肋間神経 4.腓腹筋 ― 坐骨神経 【正解】21.(×)僧坊筋の運動は、副神経(第11脳神経)が支配する。
2.(○)上腕三頭筋は橈骨神経が支配する。
3.(×)横隔膜は横隔神経が支配する。
4.(×)腓腹筋は脛骨神経が支配する。
■胃の主細胞で分泌されるのはどれか。
1.塩酸 2.内因子 3.ガストリン 4.ペプシノゲン 【正解】41.(×)塩酸は壁細胞から分泌される。
2.(×)内因子は壁細胞から分泌される。
3.(×)ガストリンは幽門前庭部のG細胞から分泌される。
4.(○)ペプシノゲンは主細胞から分泌される。
■吸息時に収縮する筋はどれか。2つ選べ。
1.腹直筋 2.腹横筋 3.横隔膜 4.外肋間筋 5.内肋間筋 【正解】3,41.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
■与薬の方法について正しい組み合わせはどれか。
1.経口的与薬方法 ? すみやかな薬効を期待して投与する。 2.注射法 ? 体内への取り入れ方が生理的で、安全性が高い。 3.口腔内与薬法 ? 局所的な消毒・消炎・鎮痛作用を期待して投与する。 4.直腸内与薬法 ? 肝臓を経ずに全身に作用し、即効性がある。 【正解】41(×)経口的与薬法は薬物が一定時間内胃にとどまったのち、腸に送られて吸収が始まり、肝臓で代謝を受けてから全身に作用するので効果があらわれるので遅い。即効性があるのは注射法、直腸内与薬法である。
2(×)選択肢は経口的与薬法についてであり、注射法は苦痛も強く、手技もむずかしい。効果の発現が早いので事故の危険性も高い。
3(×)口腔内与薬法にはトローチのように口腔粘膜の消毒など局所作用を期待する場合もあるが、ニトログリセリンなどのバッカル錠のように口腔粘膜に分布する毛細血管に吸収され、全身性に作用するものもある。
4(○)直腸内与薬法は薬を肛門から挿入し、直腸粘膜から吸収させて血行性に作用するので肝臓の初回通過効果を受けず、即効性がある。
■原発性上皮小体(副甲状腺)機能亢進症で正しいのはどれか。
1.骨量は増加する。 2.血中リン値は上昇する。 3.血中カルシウム値は低下する。 4.尿中カルシウム排泄量は増加する。 【正解】41.(×)パラトルモン産生亢進により、骨吸収(骨からカルシウムが溶け出すこと)が進み、骨量は減少する。
2.(×)低リン血症をきたす。
3.(×)血中カルシウム値は上昇する。
4.(○)尿中のカルシウム排泄量は増加する。このため尿路結石を発症しやすくなる。
■腎前性腎不全が起こるのはどれか。
1.前立腺肥大症 2.急性心筋梗塞 3.急性尿細管壊死 4.急性糸球体腎炎 【正解】21.(×)前立腺肥大症が悪化すると、尿管を閉塞させ、たまった尿が腎実質を圧迫し腎不全を発症することがある。この場合、尿が生成されたあとの経路に問題があって生じる腎不全なので腎後性腎不全という。
2.(○)急性心筋梗塞は、腎臓に流入する血液を減少させ腎不全に陥らせることがある。腎臓に入り込む血流に問題がある腎不全を腎前性腎不全という。
3.(×)急性尿細管壊死は腎実質に問題があって腎不全になるため腎性腎不全に分類される。
4.(×)急性糸球体腎炎も腎性腎不全に分類される。
■心房細動で発症リスクが高まるのはどれか。
1.脳塞栓 2.脳出血 3.心筋炎 4.心外膜炎 5.心内膜炎 【正解】11.(○)心房細動では血栓塞栓症で脳塞栓のリスクが高まる。
2.(×)脳出血は脳動脈瘤の破裂によって起こることが多い。
3.(×)心筋炎はウイルスによる心筋の炎症が多い。
4.(×)心外膜炎は感染性のものが多い。
5.(×)心内膜炎はウイルスや細菌、レンサ球菌や黄色ブドウ球菌の感染によることが多い。
■I型アレルギー反応はどれか。
1.接触性皮膚炎 2.潰瘍性大腸炎 3.過敏性肺臓炎 4.ツベルクリン反応陽性 5.アナフィラキシーショック 【正解】51.(×)接触性皮膚炎はIV型アレルギー反応であり、感作リンパ球が関与する。
2.(×)潰瘍性大腸炎は大腸粘膜の慢性炎症でびらんや潰瘍を形成する。原因は不明である。
3.(×)過敏性肺炎は、抗原の反復吸入によって起こるアレルギー性肺炎で、III型・IV型アレルギーに相当する。
4.(×)ツベルクリン反応は、IV型アレルギー反応であり、感作リンパ球が関与する。
5.(○)アナフィラキシーショックとは、交感神経が失調して末梢細動脈が拡張して血圧が急激に低下する状態をいい、IgEが反応するI型アレルギーである。
■糖尿病性神経障害で正しいのはどれか。
1.四肢の近位から遠位へと感覚障害が進行する。 2.感覚神経よりも運動神経が障害されやすい。 3.自律神経の障害を伴う。 4.痛覚は障害されない。 【正解】31.(×)四肢の遠位(末梢)から近位(中枢側)へと感覚障害が進行する。
2.(×)障害されやすいのは感覚障害で、早期には足先のしびれや痛みなどを経験しやすい。
3.(○)末梢神経には感覚神経、運動神経、自律神経があり、糖尿病性神経障害ではそれぞれが障害される。自律神経障害のひとつとして勃起障害がある。
4.(×)痛覚(感覚神経)も障害され、痛みを感じにくくなる。そのため身体の異常に気付きにくくなる。
■感染予防のために、献血された血液のスクリーニング検査の対象となる疾患はどれか。
1.麻疹 2.結核 3.C型肝炎 4.伝染性単核球症 5.クラミジア感染症 【正解】31.(×)麻疹は飛沫感染や空気感染で感染する。血液スクリーニング検査の対象にはなっていない。
2.(×)結核は飛沫感染や空気感染で感染する。血液スクリーニング検査の対象にはなっていない。
3.(○)C型肝炎、B型肝炎、HIV、梅毒、マラリアなどがスクリーニングされている。
4.(×)伝染性単核球症は経口感染で感染する。血液スクリーニング検査の対象にはなっていない。
5.(×)クラミジア感染症は性行為によって感染する。血液スクリーニング検査の対象にはなっていない。
■食中毒について正しいのはどれか。2つ選べ。
1.腸炎ビブリオ感染症の原因となる主な食品は食肉である 2.黄色ブドウ球菌感染症の予防に食前の加熱は有効である 3.ボツリヌス菌感染症では呼吸筋麻痺を生じる 4.毒素性大腸菌感染症の潜伏期は数時間である 5.ノロウイルス感染症は冬に多くみられる 【正解】3,51.(×)腸炎ビブリオ感染症の原因となる主な食品は、海産魚介類である。
2.(×)黄色ブドウ球菌感染症は、菌が増殖するときに産生されたエンテロトキシンという耐熱性の毒素によって発症する。
3.(○)ボツリヌス菌感染症は、胃腸炎症状に次いでボツリヌス毒素による神経麻痺症状を生じさせる。
4.(×)毒素性大腸菌感染症の潜伏期は、3~4日である。
5.(○)ノロウイルス感染症は感染性胃腸炎の原因の大半を占めるが、冬季に多い。
■Parkinson(パーキンソン)病の症状で正しいのはどれか。
1.症状は対称性である 2.羽ばたき振戦がみられる 3.四肢の筋肉は弛緩する 4.動作が緩慢である 【正解】41.(×)症状に左右差があることが多い。
2.(×)安静時に振戦がみられる。羽ばたき振戦は肝性昏睡時にみられる。
3.(×)四肢の筋肉が固縮する。
4.(○)すべての動作が緩慢になり、歩行、着脱衣、寝返り、食事動作など日常生活すべてに支障をきたす。
■急性左心不全の症状はどれか。
1.肝腫大 2.呼吸困難 3.下腿浮腫 4.頚静脈怒張 【正解】21.(×)右心不全による静脈うっ血によって生じる。
2.(○)左心不全による肺うっ血によって生じる。
3.(×)右心不全による静脈うっ血によって生じる。
4.(×)右心不全による静脈うっ血によって生じる。
■血液検査で抗凝固剤が入っている採血管を使用するのはどれか。
1.血球数 2.電解質 3.中性脂肪 4.梅毒抗体 5.交差適合試験 【正解】11.(○)血液凝固が起こると赤血球数を測定できなくなる。
2.(×)血液凝固部分以外の血清成分を用いて測定する。
3.(×)血液凝固部分以外の血清成分を用いて測定する。
4.(×)血液凝固部分以外の血清成分を用いて測定する。
5.(×)血清と血球を分離させる必要がある。
■中脳の姿勢反射を最も刺激する体位はどれか。
1.トレンデレンブルグ体位 2.セミファウラー位 3.背面開放坐位 4.腹臥位 【正解】3姿勢反射とは、身体の空間的な位置は、前庭器官、頸部、網膜、皮膚などからの信号を脊髄や脳幹が統合して、身体の平衡をすばやく調節する反射をさす。背面開放座位とは、他の体位に比べ基底面積が狭く、平衡を維持するのが難しいことから中脳の姿勢反射を最も刺激する体位といえる。
■米国褥瘡諮問委員会〈NPUAP〉の分類で深達度がII度の褥瘡に対するケアで適切なのはどれか。
1.水疱はつぶす。 2.流水で洗浄する。 3.創面の乾燥を保つ。 4.局所のマッサージをする。 【正解】21.(×)深達度II度では、真皮内にとどまる深さで水泡~軽い潰瘍で感染はない。その水泡内には、創底部に存在する基底細胞が増殖、発育し急速に表皮化が進むので、水泡を破壊すると滲出液に含まれる炎症細胞が失われ感染リスクが高くなり表皮化も遅延する。
2.(○)創表面の異物や壊死組織を除去して湿潤環境を保ち治癒を促進させる。
3.(×)上皮化が進んだ皮膚が乾燥することで表皮剥離しやすいため、乾燥予防が必要である。
4.(×)マッサージで皮膚を摩擦したりずれを生じさせる負荷をかけない。
■看護過程における客観的情報とはどれか。
1.「状態がよくない」と看護師が感じたこと。 2.患者が額に発汗しているという事実。 3.「頭痛がする」と患者が書いた経過記録。 4.「昨日はいつもと違う気がした」という家族の話。 【正解】21.(×)看護師が感じた情報なので、患者や家族が示す主観的情報にも客観的情報にも含まれない。
2.(○)客観的情報である。
3.(×)患者の主観的な訴えであり、主観的情報である。
4、(×)家族の主観的な訴えであり、主観的情報である。
■触診が適している観察項目はどれか。
1.発疹 2.側弯 3.腸蠕動 4.声音振盪 【正解】41.(×)発疹は視診が適している。
2.(×)側わんは視診が適している。
3.(×)腸蠕動は聴診が適している。
4.(○)音声震盪とは、喉頭で発せられた音声の振動を胸壁で感知すること。触診が適している。
■排尿回数が減少するのはどれか。
1.フロセミドの内服 2.寒冷な環境 3.熱中症 4.膀胱炎 【正解】31.(×)フロセミドはループ利尿剤であるため、排尿回数は増加する。
2.(×)寒冷な環境では排尿回数は増加する。
3.(○)熱中症では脱水によって排尿回数が減少する。
4.(×)膀胱炎では膀胱刺激症状によって排尿回数が増加する。
■入院中の患者における中心静脈栄養法<IVH>の管理で適切なのはどれか。
1.刺入部は毎日消毒する 2.定期的に血糖値を確認する 3.カテーテルの刺入部は見えないように覆う 4.輸液セットはカテーテルを抜去するまで交換しない 【正解】21.(×)刺入部は週2回くらいの頻度で消毒する。
2.(○)静脈に直接栄養を入れているため、高血糖になりやすい。定期的に血糖を確認する。
3.(×)刺入部に異常がないか観察するために、透明なドレッシング剤を用いる。
4.(×)感染を防止するため輸液セットは週1回新しいものと交換する。
■大腸内視鏡検査について正しいのはどれか2つ選べ。
1.検査前日の朝から絶食とする 2.腸管洗浄液は6時間かけて内服する 3.迷走神経反射によって血圧が低下する可能性がある 4.検査後に嚥下障害を生じる可能性がある 5.検査後に下血の有無を観察する 【正解】3,51.(×)検査前日は低残渣食を摂取する。
2.(×)腸管洗浄液は2時間かけて内服する。
3.(○)迷走神経反射によって血圧が低下する可能性がある。
4.(×)嚥下障害はみられない。
5.(○)粘膜の損傷で下血がみられることがある。
■気管内挿管中の患者の体位ドレナージの実施について適切なのはどれか。
1.実施前後に気管内吸引を行う 2.体位ドレナージ後に吸入療法を行う 3.自分で体位変換できる患者には行わない 4.創部ドレーンが挿入されている場合は禁忌である 【正解】11.(○)挿管中は自力喀出が妨げられるため、ドレナージ前後の吸引が必要である。
2.(×)痰を軟らかくして排出しやすくするため、ドレナージ前に吸入療法を行う。
3.(×)体位変換が自分でできるかどうかに関わらず、必要性があれば実施する。
4.(×)創部ドレーンがあっても、屈曲や閉塞に留意しながら行うことはできる。
■褥瘡ケアを専門にしている看護師が入院患者の褥瘡ケアについて相談に応じる役割はどれか。
1.コーチング 2.モデリング 3.マネジメント 4.コンサルテーション 【正解】41.(×)
2.(×)
3.(×)
4.(○)専門家の診断・判断、鑑定を受けることをコンサルテーションと言う。
■看護師の人員配置基準について定めた法律はどれか。
1.医療法 2.労働基準法 3.保健師助産師看護師法 4.看護師等の人材確保の促進に関する法律 【正解】11.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
■介護負担感を訴える家族に対する看護師の対応で適切なのはどれか
1.家族に受診を勧める 2.患者に家族の思いをそのまま伝える 3.家族が負担と思う介護状況を尋ねる 4.主治医に家族への病状説明を依頼する。 【正解】31.(×)原因の解決にならないので不適切である。
2.(×)被介護者と家族の人間関係を損ねる危険性があり不適切である。
3.(○)家族の負担感は療養環境にも悪影響を及ぼす可能性がある。家族の負担感を軽減するためには、負担の原因・状況についてまず情報収集することが重要である。
4.(×)家族に介護負担を無理矢理納得させるようなアプローチであり不適切である。
■76歳の女性。夜間勤務をしている51歳の長男と2人暮らし。認知症で,妄想と尿・便失禁がみられる。長男から「トイレまで間に合わなくて便で部屋を汚して困る。お風呂も嫌がって入らない」と主治医に相談があった。主治医が要介護認定の申請を勧め,要介護1と認定された。週1回の訪問看護が開始された。訪問すると,部屋には尿臭がし,廊下の壁には排泄物がところどころ付着していた。女性は歩行が可能で丁寧にあいさつをしたが,その後看護師に食べ物を持っていないかと聞いてきた。長男は「便で家のなかを汚すので,あまり食べさせていない。ここ数ヶ月入浴もしていない」と言う。この段階で疑われるのはどれか。
1.身体的虐待 2.心理的虐待 3.経済的虐待 4.介護の放棄 【正解】41.(×)身体的虐待とは、暴力的行為によって負傷させたり、外部との接触を断つことである。
2.(×)心理的虐待とは脅しや侮辱などの言葉や態度、無視・嫌がらせによって精神的に苦痛を与えることである。
3.(×)経済的虐待とは、本人の合意なしに財産や金銭を利用したり、本人が希望する金銭の使用を理由なく制限したりすることである。
4.(○)介護の放棄とは、必要な介護サービスの利用を妨げたり、世話をしないことで被介護者の生活環境や身体的・精神的状態を悪化させることである。事例では長男が母親に食事を与えず、長期間入浴もさせていないため「介護の放棄」にあたる。
■76歳の女性。夜間勤務をしている51歳の長男と2人暮らし。認知症で、妄想と尿・便失禁がみられる。長男から「トイレまで間に合わなくて便で部屋を汚して困る。お風呂も嫌がって入らない」と主治医に相談があった。主治医が要介護認定の申請を勧め、要介護1と認定された。週1回の訪問看護が開始された。 2回目に訪問すると、部屋の中から女性の「痛い。ごめんなさい」という泣き声が聞こえた。女性の顔面をみると腫れていた。長男は「思わずたたいてしまった」という。長男への最初の対応で適切なのはどれか。
1.「病気だから我慢しましょう」 2.「何があったのか話してくれますか」 3.「たたくのは虐待で犯罪になりますよ」 4.「二度とたたかないと約束してください」 【正解】2非介護者への虐待は、介護者の心理的・肉体的なストレスから生じる場合が多い。原因をさぐるためにも介護者を責めず、何が虐待の原因となったのかを確認し、背景にある介護者のストレスに理解をしめすことが最初の対応として必要である。
■76歳の女性。夜間勤務をしている51歳の長男と2人暮らし。認知症で、妄想と尿・便失禁がみられる。長男から「トイレまで間に合わなくて便で部屋を汚して困る。お風呂も嫌がって入らない」と主治医に相談があった。主治医が要介護認定の申請を勧め、要介護1と認定された。週1回の訪問看護が開始された。 しばらく安定した生活をしていたが、認知症状が悪化し日中徘徊するため、その見守りとして付き添いで長男は休息をとることができなくなった。この状況で優先して活用するのはどれか。
1.通所介護 2.歩行器の貸与 3.配食サービス 4.訪問リハビリテーション 【正解】11.(○)通所介護では、施設においてリハビリテーションと食事・入浴・排泄等の介護が受けられる。非介助者に必要な介護であり、夜間勤務で昼間に休息をとりたい息子の負担も減らすことができる。
2.(×)非介護者は歩行が可能なため必要ない。
3.4.(×)非介護者は入浴や排泄にも介護が必要であるため、不十分である。また在宅でサービスを受ける場合、介護者である息子の負担はほとんど軽減しない。
■指定訪問看護ステーションで正しいのはどれか。
1.利用者は高齢者に限定される。 2.常勤換算で2.5名以上の看護職員が必要である。 3.訪問サービスの提供は看護職でなければならない。 4.勤務する看護師は臨床経験5年以上と定められている。 5.訪問看護ステーションは24時間体制を義務付けられている。 【正解】21.(×)高齢者だけでなく、介護保険で認定された要介護者が対象となる。
2.(○)常勤で看護師2.5人以上が必要なので正しい。
3.(×)看護職以外の作業療法士、理学療法士などとの協力も必要である。
4.(×)看護師の経験年数は問われていないが、看護技術習熟度が問われる分野である。
5.(×)原則、週3回の訪問であるが、医療依存度が高い場合には訪問頻度も高くなるが24時間体制は義務づけられていない。在宅介護支援センターでは、介護相談、市町村との調整・代行を24時間体制で行っている。
■Aさん(70歳男性)は肺癌で骨転移がある。現在、Aさんは入院中であるが、積極的な治療は望まず、「家で静かに暮らしたい」と在宅療養を希望し、24時間体制の訪問看護を利用する予定である。介護者であるAさんの妻と長男夫婦は「不安はあるが本人の希望をかなえたい」と話している。退院前に訪問看護師が行うAさんの家族への支援で優先度が高いのはどれか。
1.訪問介護の利用を勧める 2.家族全員の看取りの意思確認をする 3.退院後の処置を習得するよう指導する 4.相談にいつでも対応することを伝える 【正解】41.(×)訪問看護を必要とする根拠となる情報がない。
2.(×)Aさんは在宅療養を希望する段階で、終末期ではない。家族の看取りの意思決定はまだ早い。
3.(×)Aさんは特別な処置を必要としていない。
4.(○)家族がAさんの希望をかなえるうえで不安も大きいと考えられる。看護師に相談できる体制を整えておく。
■Aさん(45歳女性)は筋委縮性側索硬化症(ALS)のため自宅で療養中である。Aさんは球麻痺症状が出現したため経口摂取に加え、胃ろうによる経管経腸栄養管理が開始された。訪問看護師が行うAさんとAさんの家族への指導で適切なのはどれか。
1.水分は経口による摂取を勧める 2.注入時間に生活パターンを合わせる 3.経口摂取中の体位は頸部前屈位とする 4.胃ろうからの半固形化栄養剤の使用は禁止する 【正解】31.(×)球麻痺による嚥下障害があるため、水分を誤嚥しやすい。水分を経口摂取させる場合はとろみをつけ、少量とする。
2.(×)生活パターンに注入時間を合わせる。
3.(○)頸部前屈位にすると、食物が気管に入りにくくなる。
4.(×)胃ろうからも半固形化栄養剤を注入する。
■Aさん(56歳男性)は3年前に直腸がんと診断され手術を受けてストーマを造設した。その後Aさんは直腸がんを再発し、治療を行ったが効果は少なく腹部の癌性疼痛を訴えたため疼痛をコントロールする目的で入院していた。Aさんは「自宅で療養したい。痛みは取り除いてほしいが延命治療は望まない」と在宅療養を希望した。現在、Aさんはオキシコドン塩酸塩を1日2回内服し食事は食べたいものを少量ずつ食べているが摂取量が減少してきている。Aさんの実家は56歳の妻と他県で仕事をしている長女である。Aさんは退院後訪問診療と訪問看護を利用することとなった。訪問看護師がAさんと家族に説明する内容で適切なのはどれか。
1.お風呂に入るのはやめましょう 2.自宅ではベッド上で安静にして下さい 3.ストーマのパウチ交換をお手伝いします 4.ストーマがあるので副作用の便秘は心配ありません 【正解】31.(×)体調をみながら入浴して構わない。
2.(×)体調や疼痛の程度をみながら自由に行動して構わない。
3.(○)ストーマケアを行いながら、Aさんの体調や希望、困ったことなどの情報を収集し、看護に役立てる。
4.(×)弛緩性便秘は必発である。緩下剤による排便コントロールを行う。
■Aさん(56歳男性)は3年前に直腸がんと診断され手術を受けてストーマを造設した。その後Aさんは直腸がんを再発し、治療を行ったが効果は少なく腹部の癌性疼痛を訴えたため疼痛をコントロールする目的で入院していた。Aさんは「自宅で療養したい。痛みは取り除いてほしいが延命治療は望まない」と在宅療養を希望した。現在、Aさんはオキシコドン塩酸塩を1日2回内服し食事は食べたいものを少量ずつ食べているが摂取量が減少してきている。Aさんの実家は56歳の妻と他県で仕事をしている長女である。Aさんは退院後訪問診療と訪問看護を利用することとなった。 退院後Aさんは痛みが強くなってきた。医師はオキシコドン塩酸塩を増量したがAさんは眠気が強くなり「薬を飲みたくない」と訴えた。そのため、フェンタニル貼付剤に切り替えレスキューとしてモルヒネ塩酸塩が処方された。訪問看護師によるAさんの家族への指導で適切なのはどれか。
1.保管用の金庫を準備する 2.フェンタニル貼付剤は痛みのある部位にはる 3.フェンタニル貼付剤は痛みが出始めたら交換する 4.残ったオキシコドン塩酸塩は医療機関に返却する 【正解】41.(×)医療機関であれば金庫での保管が必要だが、自宅の場合は金庫は必要ない。
2.(×)痛みのある場所でなくてもよい。
3.(×)決められた時間に定期的に貼りかえる。
4.(○)残薬は医療機関に返却する。
■Aさん(56歳男性)は3年前に直腸がんと診断され手術を受けてストーマを造設した。その後Aさんは直腸がんを再発し、治療を行ったが効果は少なく腹部の癌性疼痛を訴えたため疼痛をコントロールする目的で入院していた。Aさんは「自宅で療養したい。痛みは取り除いてほしいが延命治療は望まない」と在宅療養を希望した。現在、Aさんはオキシコドン塩酸塩を1日2回内服し食事は食べたいものを少量ずつ食べているが摂取量が減少してきている。Aさんの実家は56歳の妻と他県で仕事をしている長女である。Aさんは退院後訪問診療と訪問看護を利用することとなった。 退院後Aさんは痛みが強くなってきた。医師はオキシコドン塩酸塩を増量したがAさんは眠気が強くなり「薬を飲みたくない」と訴えた。そのため、フェンタニル貼付剤に切り替えレスキューとしてモルヒネ塩酸塩が処方された。 Aさんの傾眠傾向が強まり、時々無呼吸がみられるようになった。Aさんは食事や水分の摂取量は少ないが疼痛を訴えることは少ない。Aさんの妻は「できればこのまま自宅でみていきたい」と話している。Aさんを自宅で看取るための訪問看護師の対応として適切なのはどれか。
1.高カロリー輸液の開始を医師と相談する 2.24時間の継続した観察をAさんの家族へ指導する 3.仕事を辞めて介護を行うようにAさんの長女を説得する 4.今後起こりうる身体症状の変化を家族へ説明する 【正解】41.(×)Aさんは延命治療を希望していないので、高カロリー輸液の開始を検討する必要はない。
2.(×)Aさんの病状は悪化しながらも安定しているため、24時間の継続的な観察は必要ない。
3.(×)家族が仕事と介護が両立できるように関わる。
4.(○)看取りの心構えとして、妻に今後起こりうる症状の変化を説明する。
■がん(性)疼痛に対するフェンタニルパッチについて適切なのはどれか。
1.冷蔵保存する。 2.毎回貼付部位を変える。 3.用量調節が容易である。 4.噸用でも使用が可能である。 【正解】21.(×)常温保存である。
2.(○)皮膚への刺激を避けるために、胸部、腹部、上腕部、大腿部など毎回貼付部位をかえる。
3.(×)市販のフェンタニルパッチは含有量に応じて4種類ある。細やかな用量の調節はできない。
4.(×)血中濃度の上昇が緩徐であるため、噸用では利用できない。
■50歳の男性。出張の多い会社員。右真珠腫性中耳炎で鼓室形成術を受けた。術後経過は順調で耳痛はない。退院に向けた生活指導で適切なのはどれか。
1.洗髪時は耳栓を使用する。 2.飛行機の利用は問題ない。 3.耳垢はこまめに除去する。 4.食事は流動食にする。 【正解】11.(○)耳の中に水が入らないように耳栓などの工夫をするように指導するので正解。
2.(×)飛行機は気圧の変化で鼓膜に負担がかかるため、なるべく避けるように指導する。
3.(×)耳垢は通院時に医師が除去するので自分ではとらないように指導する。
4.(×)食事は術後1日目より普通食を食べてもよいので間違い。
■二次性徴で正しいのはどれか。
1.ホルモン変化を伴う。 2.男子にはみられない。 3.特定の身長になると発現する。 4.乳房の発育と初経の発来の順序は個人によって異なる。 【正解】11.(○)性腺刺激ホルモンが分泌されて、男性は精巣、女性は卵巣に作用する。
2.(×)男性、女性問わずに二次性徴は現れる。
3.(×)身体変化は、特定でなく性器、性毛(体毛)、体型の変化など多岐にわたって起こる。
4.(×)乳房の発達が8~13歳頃から始まり、初経は10歳頃から始まり、順序は概ね一定だが時期は個人差がある。
■食道癌根治術後の患者で正しいのはどれか。
1.ダンビング症状は起こらない。 2.食後に逆流誤嚥の危険性はない。 3.呼吸機能低下によって息切れが生じやすい。 4.反回神経麻痺によって構音障害が生じやすい。 【正解】31.(×)胃を食道の代用することで、胃が小さくなり食物の通過が早くなり、ダンピング症候群様症状を起こしやすくなる。
2.(×)食道と胃の間にある逆流防止機構である噴門を切除することで、逆流症状を起こしやすくなる。
3.(○)術式によっては開胸する場合もあり、切開創の痛みから痰がだせずに肺炎や呼吸がしずらくなり肺炎や無気肺を起こしやすい。
4.(×)リンパ節郭清の場合に、反回神経を損傷し、嗄声や誤嚥などの症状がでる。
■初めてニトログリセリンを処方された患者への指導で適切なのはどれか。
1.「便秘しやすくなります」 2.「納豆は食べないでください」 3.「血圧が低下することがあります」 4.「薬は食前に水で服用してください」 【正解】31.(×)ニトログリセリンによる便秘の副作用は認められていない。
2.(×)納豆は、坑凝血作用を減弱させるビタミンKを腸内で合成するため、ワーファリン内服中に控える。
3.(○)狭窄している冠状動脈を拡張させるために、全身の動脈を拡張させ、血圧が低下する。
4.(×)ニトログリセリンは、狭心症の発作時、あるいは起こりそうになったら、舌の下に入れて溶かす。口腔粘膜から吸収されて効果を発揮するため、飲み込んでは効果はない。
■日本の最近10年の成人を取り巻く社会状況で正しいのはどれか。
1.生産年齢人口の占める割合の増加 2.単独世帯の占める割合の増加 3.非正規雇用者の比率の低下 4.平均初婚年齢の低下 【正解】21.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
■廃用症候群の説明で適切なのはどれか。
1.二次的に低カルシウム血症を発症する。 2.加齢とともに症状の進行は遅くなる。 3.二次的に起立性低血圧を発症する。 4.癌患者ではみられない。 【正解】31.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
■鮮紅色の底面をした水泡を形成し、痛みが強い熱傷創の回復に要する期間はどれか。
1.2~3日 2.1~2週 3.3~4週 4.2~3か月 【正解】21.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
■Aさん(39歳、男性、会社員)は、最近口渇が強く、飲水量が増えた。毎日5L以上の水のような薄い排尿があり、夜間に何回も排尿に起きるようになったため病院を受診しホルモン分泌異常を指摘された。原因と考えられるホルモンが分泌される部位はどれか。
1.視床下部 2.下垂体後葉 3.甲状腺 4.副腎皮質 【正解】21.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
■限底検査の前処置で散瞳薬を点眼する際の看護で適切なのはどれか。
1.白内障の既往の有無を確認する。 2.羞明が強くなると説明する。 3.散瞳薬による症状は30分程度で消失すると説明する。 4.眼を閉じた状態で検査室に誘導する。 【正解】21.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
■長期臥床していた高齢者が端座位訓練を病棟で開始することになった。初回の訓練の説明で適切なのはどれか。
1.「ベッドに浅く腰掛けてください」 2.「顎を上げて座ってください」 3.「両足の裏をしっかり床につけてください」 4.「30分は座っていてください」 【正解】31.(×)ベッドに浅く腰掛けることで、滑り落ちてしまう危険性がある。
2.(×)顎を上げることで重心が後ろよりになり、バランスを崩して転倒してしまう危険性がある。
3.(○)両足の裏をしっかり床につけることで、体をしっかり支えることができ、安定感を保つことができる。
4.(×)長期臥床により、腹筋や背筋の筋力低下が考えられるため、30分もの間座っていることは困難と考えられる。
■在宅療養中の高齢者支援として専門職チームが活動する時に最も重要なのはどれか。
1.近隣住民への活動状況の情報提供 2.職種間での目標の統一 3.各職種の独自の行動 4.年1回の活動評価 【正解】21.(×)提供する情報には多くの個人情報が含まれるため、利用者やその家族が情報提供を希望しない限り、情報提供を行わない。
2.(○)専門職チームが連携を果たしながら専門性を発揮するには、目標の統一が不可欠である。
3.(×)独自に各職種が行動すると、ケアの統一がはかりにくくなり、利用者や家族が混乱をきたす。
4.(×)介護保険制度では、活動の評価は少なくとも6ヶ月に1回は行わなくてはならない。
■75歳の女性。2か月前に脳梗塞を発症した。右上下肢の不全麻痺があるが、上肢は肩まで挙上できる。歩行の際の留意点で適切なのはどれか。
1.右側に付き添って歩く。 2.近視用の眼鏡を装着させない。 3.歩行中は右上肢を三角巾で固定する。 4.杖の長さは肘をまっすぐ伸ばせる程度にする。 【正解】11.(○)患者は自力で歩けるものの、右側にバランスを崩して転倒するおそれがあるため、右側に付き添って歩くのは適切である。
2.(×)安全に歩行するには、むしろ眼鏡を装着したほうがよい。
3.(×)右上肢は肩まで挙上でき、肩関節の亜脱臼を起こす可能性は低いため、三角巾による固定は不要である。
4.(×)杖の長さは、立った姿勢で大転子に相当する高さに調節する。肘関節は軽度曲がる程度がちょうどよい。
■高齢者によく使用する薬と有害事象との組み合わせで適切なのはどれか。
1.Ca拮抗薬ー尿失禁 2.催眠薬ーふらつき 3.利尿薬ー視力低下 4.β遮断薬ー錯乱状態 【正解】21.(×)Ca拮抗薬は降圧剤である。副作用に顔面紅潮、頭痛、動悸、徐脈などがある。
2.(○)催眠薬の副作用に、筋弛緩、効果の持続による意識障害、ふらつきがある。
3.(×)利尿薬の副作用に高尿酸血症、高血糖、低Na・K血症などがある。
4.(×)β遮断薬の副作用に徐脈、気管支喘息誘発などがある。
■薬物と特に高齢者で観察すべき内容との組合せで正しいのはどれか。
1.ループ利尿薬 - 出血傾向 2.ベンゾジアゼピン系睡眠薬 - 血中尿酸値 3.非ステロイド性消炎鎮痛薬 - 消化器症状 4.β遮断薬 - 血中カリウム濃度 【正解】31.(×)ループ利尿薬の副作用として、脱水や低カリウム血症がある。
2.(×)ベンゾジアゼピン系睡眠薬の副作用として、筋力低下やめまい、ふらつきがある。
3.(○)非ステロイド性消炎鎮痛薬の副作用として、胃部不快感や胃痛がある。
4.(×)β遮断薬は交感神経の働きを抑制するため、副作用として血圧低下や徐脈がある。
■介護保険サービスについて正しいのはどれか。
1.福祉用具の貸与は無償で受けられる 2.要支援の高齢者は介護老人保健施設に入所できる 3.小規模多機能型居宅介護では泊まりは提供しない 4.認知症対応型生活介護ではユニットケアを実施している 【正解】41.(×)福祉用具の貸与は居宅サービスのひとつ。
2.(×)要支援の高齢者は施設サービスを受けることはできない。
3.(×)小規模多機能型居宅介護は、ショートステイ機能のほか、デイサービスや訪問看護の機能も併せ持つ。
4.(○)グループホームでは、ユニットケアを実施している。
■高齢者のセクシャリティについて正しいのはどれか。
1.性的満足感には個人差がない。 2.羞恥心は高齢になるほど減退する。 3.性を尊重することはQOLの維持に必要である。 4.性的欲求は過去に経験した感情によって影響を受けない。 【正解】31.(×)性的満足感には個人差が大きい。
2.(×)高齢者の羞恥心の感じ方には個人差がある。
3.(○)いつまでも女性・男性として扱われることは、QOLの維持にとって重要である。
4.(×)性的な欲求は、高齢者のこれまでの人生経験の影響が大きい。
■介護老人福祉施設で正しいのはどれか。
1.介護保険施設の1つである。 2.入所は市町村長の措置による。 3.施設の定員規模は10人以下である。 4.在宅復帰に向けたリハビリテーションを行うことを目的とする。 【正解】11.(○)介護保険で利用できる施設サービスのひとつである。
2.(×)要介護認定を受けている人または代理人が、個々の事業所に入所申込書を申請する。
3.(×)定員についての定めはない。
4.(×)在宅復帰を前提としていない。
■日本の平成24年(2012年)の養護者による高齢者虐待の種類で最も多いのはどれか。
1.身体的虐待 2.心理的虐待 3.介護等放棄 4.性的虐待 【正解】11.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
■Aさん(70歳、女性)は、夫のBさんと死別し、軽費老人ホームに入居している。Aさんは「今、再婚をしたいと思う好きな人ができたのに、70歳で再婚なんて恥ずかしいよと息子に叱られました。とても悲しいです」と話した。Aさんへの対応で最も適切なのはどれか。
1.「息子さんの気持ちは理解できます」 2.「他の職員の考えを聞いてみましょう」 3.「好きな人ができることは素敵なことですね」 4.「亡くなったBさんのことは忘れてしまったのですか」 【正解】31.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
2.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
3.(○)6か月の乳児が自分で頸部をぶつけるのは考えにくく、虐待が疑われる。
4.(×)乳児を心配する発言であり、虐待は疑われない。
■改訂日本版デンバー式発達スクリーニング検査を用いた12か月児の発達評価で、標準よりも遅れているのはどれか。
1.独り立ちをしない。 2.独り歩きをしない。 3.つたい歩きをしない。 4.意味のある単語を言わない。 【正解】31.(×)「独り立ち」の通過率90%は13か月である。
2.(×)「独り歩き」の通過率90%は14か月である。
3.(○)「つたい歩き」の90%は11カ月である。12か月でつたい歩きをしない場合、標準よりも発達が遅れていると判断される。
4.(×)「意味のある単語を言う」の90%通過率は14か月である。
■溺水して意識のない小児への救急処置で適切でないのはどれか。
1.呼吸の有無を確認する。 2.必要に応じて心臓マッサージを開始する。 3.水を吐かせる。 4.保温をする。 【正解】31.(×)呼吸の有無を確認し、まず気道を確保する。それでも呼吸がない場合には人工呼吸を開始する。
2.(×)刺激に反応せず、呼吸がなければ心停止の可能性が高い。心停止と判断したら直ちに心臓マッサージを開始する。
3.(○)意識のない患者に水を吐かせようとすると誤嚥する危険性がある。水を吐かせることよりも心肺蘇生を優先する。
4.(×)低体温になりやすいため身体の保温は重要である。
■大泉門が閉鎖する時期はどれか。
1.1か月 2.6か月 3.1歳6か月 4.3歳 【正解】33.(○)大泉門の閉鎖は通常1歳半頃までに閉鎖する。
■エリクソンの発達課題における思春期の特徴はどれか。
1.「勤勉性」対「劣等感」 2.「自律性」対「恥、疑惑」 3.「基本的信頼感」対「不信感」 4.「自我同一性の確立」対「自我同一性の拡散」 【正解】41.(×)学童期で学校のルールの中で教育を受け、自分の能力を試される時期である。与えられた課題に向けて勤勉性を身につけていくが、目標が達成できずに劣等感をもつようになることもある。
2.(×)幼児期前期で言葉の発達が著しく何でも自分でやってみようとする。基本的生活習慣を通して自我も発達していくが、達成できなかった場合には、恥・疑惑の感覚が生じる。
3.(×)乳児期で、安定した母子関係を通して自分を取り巻く環境や人間が信頼できるものであることを知る時期である。
4.(○)思春期・青年期で、第2次性徴を機に自分自身を見直し、社会に存在する意味や将来について考える時期である。この段階では客観性を重視する傾向があり、物事のメリット・デメリットを冷静に考えたり、今後の見通しについても不安をもち自我同一性が形成されないと自分がわからない、社会での役割がわからないという混乱が生じる。
■水痘罹患児で集団生活を休ませる期間はどれか。
1.新たな水疱が生じなくなるまで 2.発疹が痂皮になるまで 3.咳嗽が消失するまで 4.解熱するまで 【正解】21.(×)新たな水疱がなくなるまでではなく、全ての皮疹が痂皮化するまで集団生活への出席は休ませる。
2.(○)皮疹出現2日前から全ての皮疹が痂皮化するまで感染力があるので、痂皮化がすむまで休ませる。
3.(×)症状としては少ないが咳嗽が続く場合には、肺炎などの合併症の可能性がある。
4.(×)軽度の発熱が前駆症状としてあらわれ、発熱とともに発疹が出現してくるため、発熱症状はまだ初期段階といえる。
■Aちゃん(2歳10か月)は、両親と生後3か月の妹と4人で暮らしている。Aちゃんは、6日前に発熱および不定形の発疹が腹部と背部とに出現した。解熱薬の使用によって、体温は一時的に低下したが、再び上昇したので受診した。受診時、口唇の充血と乾燥とが著名で、眼球結膜の充血と四肢の硬性浮腫とがみられた。受診時の血液検査の結果は、CRP15.7mg/dl、AST(GOT)22IU/L、ALT(GPT)54IU/Lであった。Aちゃんは川崎病と診断され、入院した。アスピリンの内服とγ-グロブリンの点滴静脈内注射とが開始された。入院時のAちゃんへの看護で適切なのはどれか。
1.歩行を禁止する。 2.高エネルギー食とする。 3.弾性包帯で下肢を圧迫する。 4.アナフィラキシー様症状に注意する。 【正解】41.(×)室内歩行は自由であるが、血管の炎症が激しい急性期は、走ったり興奮したりすることを避ける。
2.(×)高エネルギー食にする必要はない。口当たりのよいものを摂取させる。
3.(×)弾性包帯で下肢を圧迫する必要はない。
4.(○)γ-グロブリン点滴中にアナフィラキシーショックを起こすことがある。
■Aちゃん(2歳10か月)は、両親と生後3か月の妹と4人で暮らしている。Aちゃんは、6日前に発熱および不定形の発疹が腹部と背部とに出現した。解熱薬の使用によって、体温は一時的に低下したが、再び上昇したので受診した。受診時、口唇の充血と乾燥とが著名で、眼球結膜の充血と四肢の硬性浮腫とがみられた。受診時の血液検査の結果は、CRP15.7mg/dl、AST(GOT)22IU/L、ALT(GPT)54IU/Lであった。Aちゃんは川崎病と診断され、入院した。アスピリンの内服とγ-グロブリンの点滴静脈内注射とが開始された。Aちゃんは妹の誕生後、母親からなかなか離れないことが多くなっていたという。最近は、妹のおもちゃを取り上げ、注意されるとすねて返さないことがあった。Aちゃんは排尿は自立していたが、入院後は失敗することが多くなった。Aちゃんのアセスメントで適切なのはどれか。
1.退行現象がみられる。 2.自我同一性が確立している。 3.アタッチメントの形成が不良である。 4.感情をコントロールする能力の発達が遅れている。 【正解】11.(○)赤ちゃんがえり(退行現象)がみられる。
2.(×)自我同一性の確立は青年期の発達課題である。
3.(×)Aちゃんは妹に母をとられたと不安になっている。その前提には母親とのアタッチメントの形成がある。
4.(×)2歳ではそもそも感情のコントロールはできない。
■Aちゃん(2歳10か月)は、両親と生後3か月の妹と4人で暮らしている。Aちゃんは、6日前に発熱および不定形の発疹が腹部と背部とに出現した。解熱薬の使用によって、体温は一時的に低下したが、再び上昇したので受診した。受診時、口唇の充血と乾燥とが著名で、眼球結膜の充血と四肢の硬性浮腫とがみられた。受診時の血液検査の結果は、CRP15.7mg/dl、AST(GOT)22IU/L、ALT(GPT)54IU/Lであった。Aちゃんは川崎病と診断され、入院した。アスピリンの内服とγ-グロブリンの点滴静脈内注射とが開始された。心エコー検査で冠状動脈瘤が発見されたが、Aちゃんは元気にしており、退院することになった。Aちゃんの家族への退院指導で適切なのはどれか。
1.走らせない。 2.塩分摂取を制限する。 3.激しく泣かせない。 4.予防接種は退院後6か月以降に行う。 【正解】41.(×)冠動脈瘤で運動制限になる例は希である。
2.(×)アスピリンの内服は継続されるが、塩分制限はない。
3.(×)冠動脈瘤で興奮を制限する例は希である。
4.(○)γ-グロブリンの大量投与を受けた後は、6か月間は予防接種を見合わせる。
■離乳食の進め方で正しいのはどれか。
1.開始前からスプーンに慣れさせる 2.開始時は炭水化物より蛋白質の割合を多くする 3.開始時から人工乳はフォローアップミルクにする 4.開始から2か月ころは舌でつぶせる固さの食物にする 【正解】41.(×)スプーン等の使用は離乳の開始以降でよい。
2.(×)開始時は炭水化物の割合を多くする。
3.(×)フォローアップミルクは生後10か月頃から与える。
4.(○)開始から2ヶ月ころは舌でつぶせる固さの食物にする。
■子どもの運動機能の発達について正しいのはどれか。
1.身体の下部から頭部の方向に進む 2.全身的な動きから細かな動きへ進む 3.新生児期には遺伝より環境の影響を受ける 4.反射運動は乳児期後期から乳児期にかけて活発になる 【正解】21.(×)頭部から身体の下部の方向へと進む。
2.(○)全身的な動きから細かな動きへ進む。
3.(×)新生児期は環境より遺伝の影響を受ける。
4.(×)反射運動は乳児期に活発である。
■女性の喫煙で正しいのはどれか。
1.ニコチンは胎盤を通過しない。 2.女性ホルモンの分泌を促進する。 3.20歳代の喫煙率は減少している。 4.妊娠中の喫煙で低出生体重児の出生率が上昇する。 【正解】41.(×)ニコチンは分子が小さいため胎盤を通過する。
2.(×)喫煙によって女性ホルモンの分泌が抑制され、月経不順や不妊、早期閉経などの率が高くなる。
3.(×)平成24年の厚生労働省「国民健康・栄養調査」によると、20歳代女性の喫煙率は12.3%で、年代別では40歳代が最も高い。
4.(○)妊娠中の喫煙で、低出生体重児、子宮内発育遅延、流早産、周産期死亡、常位胎盤早期剥離などが発生しやすくなっている。
■産褥5日の褥婦。体温38.5℃。乳房は緊満しているが発赤はない。子宮底臍下2横指、赤色悪露中等量、下腹部痛がみられる。排尿6回/日。排尿しづらい感じがあるが残尿感はない。「体がだるく、赤ちゃんの世話が思うようにできません」と言う。褥婦の状況で推測されるのはどれか。
1.産褥熱 2.膀胱炎 3.うっ滞性乳腺炎 4.マタニティブルーズ 【正解】11.(○)産褥5日目にもかかわらず、子宮底が臍下2横指と高く、赤色悪露の排出が多いことから子宮復古が遅れていると判断される。加えて38.5℃の発熱がみられることから、復古の遅れた子宮内での悪露を培地に細菌感染が広がり、産褥熱を発症している可能産生が高い。
2.(×)膀胱炎の特徴である、排尿時痛、残尿感、頻尿はみられていない。
3.(×)うっ滞性乳腺炎の特徴である、乳房の緊満感、硬結、発赤、疼痛、膿を含んだ乳汁などの徴候はない。
4.(×)理由もなく抑うつ気分になるなどのマタニティブルーズの徴候はみられていない。
■妊婦の腰痛を緩和する指導で適切なのはどれか。
1.妊婦体操は中止する。 2.椅子に座る時は浅く腰かける。 3.妊婦用のガードルの使用は避ける。 4.靴のヒールの高さを2~3cmにする。 【正解】41.(×)妊婦体操は腰背部の筋肉を鍛えるために重要なので、腰背部痛が強くない限り継続した方がよい。
2.(×)椅子には深く腰掛け、安定して支えられる工夫を行う方がよい。
3.(×)妊婦用ガードルは腰を安定させ姿勢を正すため、疼痛の緩和につながる。
4.(○)ヒールが高すぎると重心が前にかかり、腰部に負担がかかってしまう。ヒールの高さは2~3cmまでのものがよい。
■正常分娩した産褥2日の褥婦で留意するのはどれか。
1.左下腿の疼痛 2.乳房緊満なし 3.授乳時の後陣痛 4.子宮底の高さが臍下2横指 【正解】11.(○)産褥数日間は深部静脈血栓症が起こりやすい。深部静脈血栓症の症状は疼痛、発赤、腫脹、硬結などであり、十分な観察が必要である。
2.(×)乳房の緊満は産褥2~3日頃からだが、個人差もあるため、2日目に乳房緊満がなくても異常ではない。
3.(×)後陣痛は産褥2~3日の間に起こりやすい。新生児の吸啜刺激は母体のオキシトシン分泌を促進するため、授乳時には後陣痛が増強することがある。
4.(×)子宮底の高さは、産褥2日は臍下2横指となり、正常な経過である。
■ハイリスク妊娠について正しいのはどれか。
1.多胎妊娠では過期産となりやすい。 2.妊娠糖尿病では低出生体重児となりやすい。 3.前置胎盤のリスクは妊娠中の喫煙量に比例する。 4.妊娠高血圧症候群では胎児発育不全になりやすい。 【正解】41.(×)多胎妊娠では早期産になりやすい。
2.(×)妊娠糖尿病では巨大児が出生しやすい。
3.(×)前置胎盤と妊娠中の喫煙量との間に関係はない。
4.(○)妊娠高血圧症候群では、胎児への血流が不足するため、胎児発育不全につながりやすい。
■入院中のうつ病患者が「この病棟の患者が落ち着かないのは、すべて私のせいです。私は皆に迷惑をかけている悪い人間です」と訴えている。患者にみられる症状はどれか。
1.関係妄想 2.罪業妄想 3.妄想気分 4.注察妄想 5.心気妄想 【正解】21.(×)関係妄想は、些細なことを根拠なく自分と結びつけて考えてしまうことである。多くの場合は被害的な内容である。自責的・誇大的なこともある。
2.(○)罪業妄想は、自分が大きな罪を犯したと確信する妄想で、うつ病の代表的な妄想の一つである。
3.(×)妄想気分とは、漠然とした恐怖感や不気味な気分を体験することである。
4.(×)注察妄想は、特別に自分だけが注目されていると思いこむ妄想である。
5.(×)心気妄想は、実際にはそのような病気にかかっていないのに、かかっていると思いこむことである。
■精神障害を伴わない思春期のひきこもりで最も障害されるのはどれか。
1.運動能力 2.言語機能 3.社会参加 4.余暇活動 【正解】3思春期の引きこもりは対人関係のなかでのつまずきをきっかけに起こることが多い。対人関係で傷つくことを恐れるあまりひきこもりになるが、その結果社会参加の機会が障害されてしまう。
■「心神喪失等の状態で重大な他害行為を行った者の医療及び監察等に関する法律」に定められている重大な他害行為はどれか。
1.恐喝 2.窃盗 3.殺人 4.失火 【正解】3「重大な他害行為」とは、殺人、放火、強盗、強姦、強制わいせつ、傷害にあたる行為をいう。
■歩道を歩いている途中で立ち止まってしまったAさん。「ブロックの継ぎ目を踏んではいけないという考えが、頭のなかで繰り返され動けない」という。Aさんの症状はどれか。
1.連合弛緩 2.観念奔逸 3.思考途絶 4.強迫観念 【正解】41.(×)連合弛緩とは、話のテーマが脈絡なく次々に変わって、支離滅裂な内容の表現になってしまうことをいう。
2.(×)観念奔走とは、思考の流れが速く、目的から離れた観念が表面的な結びつきで次々と現れることをいう。
3.(×)思考途絶とは、思考の障害で思考の進行が、突然途中で止まってしまうことをいう。
4.(○)強迫観念とは、不合理だと分かっているのに、ある観念が湧いてきて取り除けず、自分の行動が支配されてしまうことをいう。
■電気けいれん療法の適応となるのはどれか。
1.うつ病 2.悪性症候群 3.見当識障害 4.パーキンソン症候群 【正解】1電気けいれん療法は、難治の内因性うつ病、不安焦燥が強く自殺の危険性の高い内因性うつ病、難治の躁病、統合失調症(強い緊張や感情症状を伴うもの)に用いられる。
■精神保健及び精神障害者福祉に関する法律に基づく入院形態でないのはどれか。
1.任意入院 2.応急入院 3.勧告入院 4.医療保護入院 【正解】31.(×)本人の意思に基づいて入院する形態である。
2.(×)強制入院のひとつであり、患者に自傷他害のおそれがあり、精神保健指定医1人の判断がある場合に用いられる。
3.(○)勧告入院とは、結核が強く疑われる患者を強制入院させることである。「感染症法」に規定されている。
4.(×)保護者の同意により強制入院を行う方法である。
■市町村の業務でないのはどれか。
1.妊娠届の受理 2.母子健康手帳の交付 3.乳児家庭全戸訪問事業 4.3歳児健康診査 5.小児慢性特定疾患公費負担医療給付 【正解】51.(×)市町村の業務である。
2.(×)市町村の業務である。
3.(×)市町村の業務である。
4.(×)市町村の業務である。
5.(○)都道府県の業務である。
■特定健康診査について正しいのはどれか。2つ選べ。
1.医療保険者が実施する。 2.がんのスクリーニングを目的としている。 3.対象は35~74歳の医療保険加入者である。 4.検査項目にHDLコレステロールが含まれる。 5.受診者全員に特定保健指導が行われる。 【正解】1,41.(○)医療保険者が実施する。
2.(×)目的は生活習慣病の有病者・予備群を減少させることである。
3.(×)対象は40歳以上75歳未満である。
4.(○)脂質検査の項目では、中性脂肪とHDLコレステロールが含まれる。
5.(×)対象者をリスクに応じて階層化し、指導を行う。指導を必要としない人もいる。
■生活保護法で正しいのはどれか。
1.居住地を管轄する福祉事務所に申請する。 2.扶助率は全国一律に定められている。 3.光熱費は生活扶助に該当しない。 4.ホームレスは対象とならない。 【正解】11.(○)居住地を管轄する福祉事務所の生活保護担当に申請する。
2.(×)扶助率は自治体によって異なる。
3.(×)生活扶助には、飲食物費、光熱水費、移送費などが含まれる。
4.(×)ホームレスなど居住地を持たない者も対象となる。
■ヘルスプロモーションが提唱されたのはどれか。
1.ヘルシンキ宣言 2.患者の権利章典 3.世界保健憲章 4.オタワ憲章 【正解】41.(×)
2.(×)
3.(×)
4.(○)ヘルスプロモーションとは、WHO(世界保健機関)が1986年のオタワ憲章において提唱した21世紀の健康戦略で、「人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし、改善することができるようにするプロセス」と定義される。
■災害急性期に看護師が行う対応で最も適切なのはどれか。
1.情報の発信を行う 2.各自の判断で行動する 3.災害現場の安全を確保する 4.災害時の対応マニュアルの見直しをする 【正解】31.(×)被災者の救護活動などを行いながら情報を収集する。
2.(×)リーダーの指示に従って行動する。また、リーダーに情報を提供し、リーダーの判断を助ける。
3.(○)被災者の安全を確保し、生理的なニードを満たすことが最優先される。
4.(×)災害急性期が収束した段階で、対応マニュアルの見直しを行う。
■病院における医療安全管理体制で正しいのはどれか。
1.特定機能病院の医療安全管理者は兼任でよい 2.医療安全管理のために必要な研修を3年に1度行う 3.医療安全管理のための指針を整備しなければならない 4.医療品安全管理責任者の配置は義務付けられていない 【正解】31.(×)専任あるいは専従の医療安全管理者を配置する。
2.(×)対象やテーマに応じた研修を年複数回開催する。
3.(○)医療安全管理のための指針を整備しなければならない
4.(×)医療品安全管理責任者の配置が義務付けられている。
■看護師の行うケアにエビデンスを用いる主な目的で最も適切なのはどれか。
1.医療費の抑制 2.ケアの質の保証 3.医療事故の予防 4.看護研究の推進 【正解】21.(×)質の高いケアを行うのが目的である。
2.(○)根拠のある看護によってケアの質を保証する。
3.(×)医療事故の予防を目的とするのはリスクマネジメントである。
4.(×)エビデンスを明らかにする方法のひとつとして看護研究がある。
■政府開発援助〈ODA〉の説明で正しいのはどれか。
1.先進国の政府同士が援助しあう。 2.日本の政府の発展に関して他国から支援を受ける。 3.非政府組織〈NGO〉によって開発途上国を支援する。 4.政府または政府の実施機関によって開発途上国を支援する。 【正解】41.(×)
2.(×)
3.(×)
4.(○)ODAとは、政府または政府の実施機関によって開発途上国または国際機関に供与されるもので、開発途上国の経済・社会の発展や福祉の向上に役立つために行う資金・技術提供による協力のことである。
■45歳の男性、会社員(営業)、妻と家族の四人暮らし。20歳から喫煙をして、40歳より高血圧、脂質異常症を指摘され薬物療法を行ってきたが、仕事や食事が不規則で禁煙できず、服薬も時々中断することもあった。今朝方激しい胸痛で来院した。来院時の検査結果は血圧185mmHg、尿素窒素11mg/dl,クレアチニン0.9mg/dl、総コレステロール320mg/dl、トリグリセライド201mg/dl。心電図検査の結果急性心筋梗塞と診断された。
およそ一ヵ月後に退院することになった。退院時の食事指導で最も制限されるものはどれか。 1.蛋白質 2.脂肪 3.コレステロール 4.プリン体 5.鉄分 【正解】31(×)蛋白質は肝性脳症の時に制限される。
2(×)中性脂肪が高い時は糖分(特に砂糖や果糖)や総カロリーを制限する。脂肪を制限すると必須脂肪酸欠乏が見られることがあるので適正カロリー内であれば摂取しても良い。
3(○)心筋梗塞の基礎疾患は動脈硬化でその原因は高コレステロールのためコレステロール食のエビ、イカ、卵黄などを制限する。
4(×)プリン体の食事は痛風のときに制限される。
5(×)鉄の多い食品は鉄欠乏性貧血の時に摂取するよう指導する。
■ヤコビー線が通過するのは次のどれか。
1.S7棘突起 2.Th3棘突起 3.L4棘突起 4.S2棘突起 【正解】31.(×)L4の棘突起を通る。
2.(×)L4の棘突起を通る。
3.(○)ヤコビー線とは、左右の腸骨稜の最高点を結んだ線で、L4の棘突起を通る。脊柱の交点は腰椎穿刺をするうえでの目印になる。
4.(×)L4の棘突起を通る。
■白血球数を増やすために用いられるのは次のどれか。
1.インターフェロン 2.コロニー刺激因子 3.エリスロポエチン 4.トロンボポエチン 【正解】21.(×)抗ウイルス性の蛋白質である。
2.(○)サイトカインの一つで、白血球の増殖、分化を調節する。
3.(×)赤血球の産生を促進するホルモンである。
4.(×)血小板の前駆細胞の増殖・分化に関与する。
■慢性心不全の治療目標として適切なのはどれか。
1.CTR50% 2.脈拍数120回/分 3.3~5Metsの運動 4.体重の増加 【正解】11.(○)CTR(心胸郭比)50%以下を目標とする。
2.(×)脈拍数90回/分以下を目標とする。
3.(×)急性心筋梗塞後の心臓リハビリテーションの目標である。
4.(×)体重増加はうっ血や浮腫を意味している。
■平成24年より、生ワクチンから不活化ワクチンに変更になったのは次のうちどれか。
1.麻疹 2.水痘 3.ポリオ 4.流行性耳下腺炎 【正解】31.(×)麻疹は定期の生ワクチンである。
2.(×)水痘は任意の生ワクチンである。
3.(○)生ワクチンから不活化ワクチンに変更になった。定期予防接種のひとつである。
4.(×)流行性耳下腺炎は任意の生ワクチンである。
■平成24年の国民生活基礎調査において、全世帯に占める高齢者世帯の割合は次のどれか。
1.約10% 2.約20% 3.約30% 4.約40% 【正解】21.(×)21.3%
2.(○)21.3%
3.(×)21.3%
4.(×)21.3%