国際化の時代、看護師にも英語は必要でしょうか? 移住者や観光客が増えているから、というのはもちろん、実はそれ以上に、看護師に英語が必要なワケがあるのです。看護師と英語の深ーい関係を、英語教育の現状に触れながら、解き明かしていきます。
看護師の未来はピンチではない、チャンスだ!
売り手市場の看護師安泰時代、単なる付加価値に過ぎなかった「大卒」「英語力」は、看護師過剰時代の幕開けとともに、働くための必須条件となるでしょう。
しかし、これらの条件は、決して個人の就職やキャリアのためだけに生かすものではないはずです。
日本看護協会の『看護者の倫理綱領』には、看護師は、国籍・人種・民族・宗教にかかわらず、平等に看護を提供するという条文があります。国際社会の一員として、日本の看護師がこの倫理・使命をまっとうするには、世界をつなぐ言語の習得は不可欠です。
そして何より、看護師が英語力を身につけることは、日本の医療を世界にアピールする起爆剤になると私自身、強く期待しているのです。
今まで言葉の壁で伝わらなかった「日本のずば抜けた看護の質」を世界へアピールするチャンスが訪れたのです。一流の気配りと思いやりのある日本人看護師の看護は、世界の人々に衝撃を与えることは間違いありません。
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「英語力」で世界にアピールできる看護師に
「千里の道も一歩から」
このことわざは、すべての事柄にあてはまります。残念ながら、英語は一夜漬けでは身につきません。一歩一歩努力と時間をかけ、強い意志と情熱をもって取り組まなければ挫折します。
だからこそ、点数を競う机の上だけの英語ではなく、世界をつなげる英語の魅力や可能性に触れながら、英語を学んでいただきたいと思うのです。
英語ができる・できないは、これからのあなたの看護師人生を左右するでしょう。
5年、10年先の今ここにない未来を見据え、「選ばれ期待される看護師」へ足を一歩踏み出すべきときはすでに来ているのです。
連載は今回で終了です。