テーマ:私を支えてくれる家族
反対も応援もしすぎない家族と私
貧乏だけど良い家族
私は小さいころから勉強や将来のことをとやかく言われる代わりに「うちは貧乏だから」「他の子と同じことはできないから」と言われ続けてきました。かといってそれが原因でグレたりすることもなく、きっとそれなり世間一般の愛情を受けてきました。
私と私の家族のいいところ悪いところはあまり強く言いすぎないことです。だから看護師を目指そうと決めた高校二年生の時、奨学金を使えば何とかできそうだと知ったとき、特に強い反対も応援もされず「決めたことだから」といったような言葉をかけてくれました。見知らぬ土地で一人暮らし、私は初めて自分で決めてチャレンジすること、叶わない夢じゃないだろうと信じることができ、ただそれだけで満足していたんだと思います。
つらい学生生活、そんな自分が嫌で連絡はしなかったけど、ついにラストスパート
看護とは縁のない家です。看護を目指すきっかけも故郷の大震災で、人の命がいとも簡単に奪われていく様子を目の当たりにした衝撃からでした。看護に対して強い思い入れがあったかと言うとはっきり言えません。実習中何度となく辞めたくなり自分は何をしているんだろうと思うことだらけでした。私は自分でここに来たんだということを思い出すたびに涙が止まらなくなります。
どうにか家族にしっかりした自分を見せたいけど、でもそれでもと繰り返し泣いてばかり。そんな自分が嫌で電話はしませんでした。自分からはあまりかけようと思えませんでした。実家から届く段ボールと、声を聴きたいという留守電の声にたくさんの何とも言えない思いが湧き上がり、あと一日、あと一日と続けていくうちに国家試験まであと80日となりました。
きっとこれが我が家の形
本当に家族に感謝です。そしてこの間言われた励ましの言葉が「ゼミって高いんだね・・・まあなんとかがんばらいん」です。笑いながら言われましたが、あまり笑える話じゃないけれど、まあなんとかがんばります。