テーマ:私を支えてくれる家族
チビ猫、Pとの出会い
一人、孤独だった新人時代
看護師として働き始めたころ、私には家族が居ませんでした。友人はいましたが、どうしても他人に心を開くことが出来ず、色々な思いを独りで抱えていました。
人前では明るい私の孤独に気付く人は誰もおらず、また、気付かれたりその様に見られるのも嫌でした。
それなので、私はついに体を壊してしまいました。
療養生活の中、出会った野良猫
暫く療養生活を強いられましたが、その時に出会ったのが野良猫の“P”です。散歩やお買いものの道すがらベンチで休んでいると、“P”が寄ってきて、だんだんと親しくなって行きました。良く見ていると、Pは私以外の人には寄って行かないんです。出会って2-3ヶ月程で家に遊びに来るようになり、半年程で家に住むようになって居ましたので、手続きをして家猫に迎えました。
程なく仕事復帰も果たしました。
Pとともに過ごす日々の中で
Pは私が帰宅すると、ちゃんと家で出迎えてくれて、私の後を離れません。一緒に食卓を囲んで、まるで私の話を聴いてくれようとしている様子をします。夜もベッドで共に眠ります。猫つながりで、職場や近隣の友人が出来ました。以前とは違って、何故か素直に人と向き合えます。
Pのお蔭で、仕事や人生にまで前向きに取り組めるようになりました。
Pに恩返しを
Pはチビ猫だったのに、3年経たずに亡くなってしまいました。暫くはショックで食事も出来ませんでしたが、Pを通じて出来た友人達に支えられて、Pが私に与えてくれた様に、私も患者さんや友人を通してPに恩返しをしています。