災害時に潜在看護師を活躍させる横浜市の医療救護体制とは…
横浜市は改定された「横浜市防災計画 震災対策編」に基づき、平成25年度より地域防災拠点などの避難所で医療救護隊が負傷者の状況把握と応急医療を提供するなど、災害時の医療救護体制の一層の充実強化を図ってきている。
災害時は、避難所にも傷病者や診療が必要な被災者が多く存在するため、医師や看護師、薬剤師等がチームとなり、区内にある避難所などを巡回で診療する医療救護隊を編成。
その中でも横浜市災害支援ナース通称「Yナース」の確保が課題となっており、担当の区福祉保健課は積極的なPRを展開している。
現在、Yナースは市内だけで約200名を超える登録があり、その多くが現職を離れた潜在看護師たちだ。
市が独自に災害支援時の看護師確保を行う横浜市の取り組みは、市区町村が主体となる防災体制の実践的モデルとして注目されているだけではなく、潜在看護師の活躍の場のひとつとしても期待される。
今後横浜市は、「一人でも多くの看護師に参加してもらえるよう、継続的なPR活動に加え、研修制度の充実を図るなど引き続き受入れの整備を進めていく」と語る。
研修会風景
横浜市災害支援ナース「Yナース」とは…
大震災発生時に、あらかじめ登録された医師、薬剤師、市職員と共に、横浜市防災計画に基づき「医療救護隊」として活動する看護職のことです。活動内容は、区内の避難所等で主に軽症者に対する応急医療を行います。
横浜市に在住または在勤の保健師・助産師・看護師・准看護師の有資格者で、災害時に横浜市各区の地域防災拠点(指定された小・中学校)等で支援活動ができる方。(ただし、病院勤務等で、災害時に職場に参集することになっている方は原則として除きます。)
登録申込票に必要事項をご記入のうえ、登録を希望する区福祉保健センター福祉保健課へ郵送もしくはご持参ください。 申込票受付後、Yナース登録証をお渡しします。
※横浜市健康福祉局 説明文抜粋
>>「横浜市災害支援ナース(Yナース)の募集について」
▼復職関連情報▼
休職中のナースのための応援ページ
休職中、復職検討に役立つ 記事まとめ