• 公開日: 2014/3/24
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

【統合】Aさん(65歳男性)は大動脈弁狭窄症で大動脈弁置換術が実施された。現在は末梢静脈ラインと胸腔ドレーンが挿入されている。転室後もAさんの状態は安定しており、歩行を開始することになった。…

【統合】Aさん(65歳男性)は大動脈弁狭窄症で大動脈弁置換術が実施された。術後2日Aさんは集中治療室に入室中である。Aさんは中心静脈ライン、心嚢、縦隔ドレーン、胸腔ドレーン、動脈ライン、3本の末梢静脈ライン、膀胱留置カテーテルが挿入されている。Aさんの意識は清明で呼吸状態、循環動態は安定しているが挿入されているライン類を気にする様子が見られる。術後3日、Aさんは術後のバイタルサインも安定しているため一般病室に転室となった。現在は末梢静脈ラインと胸腔ドレーンが挿入されている。転室後もAさんの状態は安定しており、歩行を開始することになった。

安全管理対策として適切なのはどれか。

1.胸腔ドレーン挿入中は病室内歩行とする

2.胸腔ドレーン挿入中に歩行する時は看護師を呼ぶように伝える

3.末梢静脈ライン挿入中は看護師が同伴して歩行する

4.不整脈が出現しても気分不快がなければ歩行を継続する















―――以下解答―――

(解答)2

<解説>

1.(×)胸腔ドレーンを固定すれば、病室外への歩行も可能である。

2.(○)歩行の際には、ドレーンやドレーンバッグが引っかからないように固定する必要がある。そのために看護師を呼ぶよう指導する。

3.(×)末梢静脈ラインの固定が確実であれば、単独での歩行も可能である。

4.(×)注意を要する不整脈や重症不整脈がみられれば、自覚症状のあるなしに関わらず、休んで様子をみる。

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