【精神】58歳の男性。統合失調症。17年前に入院し、現在は開放病棟に入院している。常に幻聴があるが、日常生活に支障はない。病棟では作業療法に参加している以外は活動はせず、決まった患者と決まった場所に座って過ごしている。退院後1人暮らしをする予定の自宅へ週1回の定期的な外泊を繰り返している。患者は外泊を定期的に行っているが、今後の治療や新たな活動について話そうとすると「今テレビで私のことを放送しているから待って」と避ける様子がみられる。
患者への対応で最も適切なのはどれか。
1.作業所の見学を計画する。
2.外泊中の生活について尋ねる。
3.幻聴があるので話しかけない。
4.1日の活動の時間割を看護師が作成する。
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
1.(×)作業所の見学は現段階ではまだ先の話であるため、話題として適切でない。
2.(○)慢性状態の患者に妄想が生じたときには、現実的なことに関心を向けることが重要になる。外泊中の生活については、現在重要な話題なので、投げかけるのは適切である。
3.(×)現実的に重要な話題を投げかけて気持ちをそらせるのがよい。
4.(×)看護師が時間割を作成してしまうと患者の自律を妨げることになる。