• 公開日: 2015/12/12
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

【小児】2か月の男児。2週間前から嘔吐があり、頻回になった。昨日、噴水様嘔吐が5回あったため外来を受診し、緊急手術をした。体重4,200g、体温35.5℃、眼球結膜に黄染は認めない。上腹部に腫瘤を触知する。血液検査の結果、赤血球540万/μl、血小板58.6万/μl、Ht45.0%、アルブミン4.4g/dl、Na140mEq/l、K3.5mEq/l、CL92mEq/l、動脈血pH7.48であった。入院時の観察で最も注意する症状はどれか。

2か月の男児。2週間前から嘔吐があり、頻回になった。昨日、噴水様嘔吐が5回あったため外来を受診し、緊急手術をした。体重4,200g、体温35.5℃、眼球結膜に黄染は認めない。上腹部に腫瘤を触知する。血液検査の結果、赤血球540万/μl、血小板58.6万/μl、Ht45.0%、アルブミン4.4g/dl、Na140mEq/l、K3.5mEq/l、CL92mEq/l、動脈血pH7.48であった。

入院時の観察で最も注意する症状はどれか。

1.大泉門の陥没

2.眼瞼結膜の蒼白

3.哺乳力の低下

4.胃蠕動の低下

―――以下解答―――









(解答)1  

<解説>

1.(○)大泉門が閉鎖していない乳児の場合、脱水の徴候として大泉門の陥没がみられる。

2.(×)検査データからでは貧血とはいえないので、眼瞼結膜から貧血の程度を確認することは優先度が低い。

3.(×)体重増加不良がみられ、哺乳力や哺乳量を確認することは重要だが、この場合は脱水の観察が優先される。

4.(×)上腹部の腫瘤から幽門狭窄症が疑われる。その場合、胃が膨満して胃蠕動の亢進がみられる。

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