【老年】Aさん(76歳、女性)は、夫と2人で暮らしている。これまで健康に生活しており、登山会への参加を趣味にしていた。3週間前に、散歩中に転び、殿部から腰背部にかけての痛みがあったが様子をみていた。Aさんは痛みのため臥床して過ごすことが多くなり、次第に足に力が入らず立ちあがりも困難になった。食事は夫が購入した弁当を残さず食べていた。2日前から1日中臥床するようになったため、夫の介助で受診し、腰椎圧迫骨折と診断され入院した。入院後5日が経過し、Aさんは病室内を歩くようになったが、腰痛を訴えている。
看護師が検討すべき事項として適切なのはどれか。
鎮痛薬の内服
T字杖の使用
痛みのある間の臥床保持
就寝中のコルセット装着
―――以下解答―――
(解答)1
<解説>
1.(○)疼痛をとり、ADLの拡大をはかり、筋力を維持することが重要である。
2.(×)T杖は、膝や股関節に痛みがある場合に用いる。
3.(×)痛みをコントロールして離床につなげることが大切である。
4.(×)コルセットは体幹を支持するものであり、就寝中に用いても効果はない。