• 公開日: 2014/1/21
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

【老年】Aさんは抗癌化学療法を開始したが…

Aさん(74歳、女性)は、右肺尖部癌と診断され、外科的治療は困難で、外来で抗癌化学療法を実施していた。半年後、胸壁への浸潤が進行したため、抗癌化学療法目的で入院した。Aさんは5年前に夫を亡くしてからは1人暮らしをしており、入院前は、近所に住むAさんの娘が毎日訪問していた。入院後、呼吸苦と前胸部の痛みに対して、緩和ケアチームが関わることを主治医がAさんに提案した。その後、Aさんは病棟看護師に「私は末期ではないのになぜ緩和ケアを受けるのですか」と尋ねた。Aさんは抗癌化学療法を開始したが、副作用が強かったため、「治療をやめて家で過ごしたい」と希望し、退院した。退院後3日、訪問看護が実施された。

訪問看護師が今後注意すべきAさんの症状はどれか。

  1. 構音障害

  2. 聴力の低下

  3. 片麻痺の出現

  4. 上肢の強い痛み

―――以下解答―――









(解答) 4 

<解説>

1.2.3.(×)肺癌が脳へ転移した時に生じる可能性がある。

4.(○)肺尖部癌が胸壁に転移していることから、腕神経叢に浸潤して上肢の強い痛みが出現する可能性がある。

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