【老年】高齢者の多い病棟の院内感染防止対策で正しいのはどれか。
1.抗インフルエンザウイルス薬を予防的に投与する。
2.メシチリン耐性黄色ブドウ球菌皮膚保菌者は隔離する。
3.緑膿菌が検出された褥瘡部のケアはマスクを着用する。
4.ノロウイルス食中毒患者の排泄ケア後は衛生的手洗いを行う。
―――以下解答―――
(解答) 4
<解説>
1.(×)抗インフルエンザ薬はインフルエンザの診断が確定した後でできるだけ早く内服することが望ましい。予防目的には用いられない。
2.(×)メシチリン耐性黄色ブドウ球菌皮膚保菌者への対応としては、易感染患者との接触を制限したり、手洗いやうがいを励行したりする。隔離の必要はない。
3.(×)褥瘡部へのケアにおける院内感染防止対策としては、同じ衛生材料を他患者に重複して使用しないこと、処置にあたる医療者の手洗いの励行が重要である。
4.(○)ノロウイルス感染症は、吐物や排泄物を介して経口的に感染する。そのためウイルス除去を目的とした衛生学的手洗いが重要になる。