【老年】大腿骨頸部骨折のため人工骨頭置換術を行った。術後の腓骨神経麻痺予防のための看護で適切なのはどれか。
1.大腿四頭筋訓練を実施する。
2.患側下肢を外旋位に固定する。
3.下肢を間欠的に圧迫する器具を装着する。
4.患側下肢の母指と第2指間のしびれの有無を観察する。
―――以下解答―――
(解答) 4
<解説>
1.(×)大腿四頭筋訓練の目的は膝関節の伸展筋である大腿四頭筋を鍛えることである。
2.(×)患側下肢を外旋位にすると、腓骨神経を圧迫する危険性があるため、腓骨神経麻痺の予防にはならない。
3.(×)下肢の間欠的な圧迫の目的は深部静脈血栓症の予防である。
4.(○)腓骨神経は下肢の母指と第2指の運動と知覚を司ることから、腓骨神経麻痺の予防のために、運動・知覚の状況を観察するのは重要である。