【小児】出生時身重3,050gの正期産児。新生児期に最もチアノーゼを生じやすい先天性心疾患はどれか。
1.卵円孔開存症
2.心房中隔欠損症
3.心室中隔欠損症
4.ファロー四徴症
―――以下解答―――
(解答)4
<解説>
1.(×)卵円孔は胎児循環に必要だった短絡の一つである。通常は左→右シャントであり、チアノーゼは出現しない。
2.(×)心房中隔欠損症では、左心房から右心房への動脈血の逆流が起こる。小児期はほとんど無症状である。
3.(×)心室中隔欠損症は通常は左→右シャントであり、チアノーゼを伴わない。
4.(○)ファロー四徴症は心室中隔欠損、肺動脈狭窄、大動脈騎乗、右心室肥大の4つの異常が重なった先天性疾患である。ファロー四徴症の場合には肺血流量が減少し、チアノーゼ・無酸素発作を起こす。