• 公開日: 2014/1/25
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

【成人】右開胸開腹胸部食道全摘術と胃を用いた食道再建術とが行われた。術後、人工呼吸器が装着され、術後2日後の朝に気管チューブを抜管し、順調に経過していたが、術後3日目に左下葉の無気肺となった。Aさんは痰を喀出する際に痛そうな表情をするが「痛み止めはなるべく使いたくない。我慢できるから大丈夫」と話す。無気肺を改善するために適切なのはどれか。2つ選べ。

【成人】Aさん(52歳、男性)は、2か月で体重が7kg減少した。2か月前から食事のつかえ感があるため受診した。検査の結果、胸部食道癌と診断され、手術目的で入院し,右開胸開腹胸部食道全摘術と胃を用いた食道再建術とが行われた。術後、人工呼吸器が装着され、術後2日後の朝に気管チューブを抜管し、順調に経過していたが、術後3日目に左下葉の無気肺となった。Aさんは痰を喀出する際に痛そうな表情をするが「痛み止めはなるべく使いたくない。我慢できるから大丈夫」と話す。

無気肺を改善するために適切なのはどれか。2つ選べ。

  1. 離床を促す

  2. 胸式呼吸を勧める

  3. 左側臥位を勧める

  4. 鎮痛薬の使用を勧める

  5. 胸腔ドレーンをクランプする

―――以下解答―――









(解答)1,4  

<解説>

1.(○)離床によって呼吸機能を高めることが重要である。

2.(×)開胸術後のため、胸式呼吸は痛みを伴う。

3.(×)左下肺の無気肺なので、左下肺が高くなるような体位調整が必要である。

4.(○)Aさん自身が拒絶しても、鎮痛薬を用いてでも喀痰を喀出することが優先される。

5.(×)肺の再膨張を促すために胸腔ドレーンを用いる。指示がないのにドレーンをクランプしてはならない。

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