【成人】総胆管結石による閉塞性黄疸と胆管炎とを発症した患者に、内視鏡的経鼻胆道ドレナージ術を行った。ドレナージ術は問題なく終了し、術後24時間の経過は良好である。正しいのはどれか。
1.抗菌薬の投与は必要ない
2.血清ビリルビン値が低下する
3.尿の色が黄色から褐色に変化する
4.ドレナージチューブをクランプする
―――以下解答―――
(解答)2
<解説>
1.(×)胆管炎を起こしているため、抗菌薬を投与する必要がある。
2.(○)ドレナージによって直接ビリルビンを排泄しているため、血清ビリルビン値は低下する。
3.(×)閉塞性黄疸でビリルビンが腸管に排泄されないときに、尿中にビリルビンが排泄されて褐色尿が出る。
4.(×)胆管炎を起こしているため、ドレナージをクランプしてはいけない。