• 公開日: 2014/1/25
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

【成人】Aさんは野球チームの監督の車で病院に搬送され、熱中症と診断された。Aさんの状態はJCSⅡ-10。体温38.2℃。呼吸数28/分。脈拍98/分、整。血圧112/62mmHg。SpO2 98%。嘔気、嘔吐を認める。救急外来の看護師のAさんへの対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

【成人】Aさん(55歳、男性)、会社員。野球が趣味で、野球チームに所属し毎週日曜日に試合や練習を行っている。7月のある日曜日、気温32℃、湿度86%。Aさんは野球の試合で守備についていたとき、急激な下肢の痛みが出現し倒れこんだ。 Aさんは野球チームの監督の車で病院に搬送され、熱中症と診断された。Aさんの状態はJCSⅡ-10。体温38.2℃。呼吸数28/分。脈拍98/分、整。血圧112/62mmHg。SpO2 98%。嘔気、嘔吐を認める。

救急外来の看護師のAさんへの対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

1.下肢を挙上させる

2.ばち状指の有無を確認する

3.静脈路の確保の準備をする

4.頸部の両側を氷嚢で冷やす

5.回復傾向にあることをAさんに伝える















―――以下解答―――

(解答) 3.4 

<解説>

1.(×)下肢の挙上は出血性ショック時の対応である。 

2.(×)ばち状指は、慢性的な低酸素状態にある疾患(慢性閉塞性肺疾患、ファロー四徴症など)で出現する。 

3.(○)脱水によって、頻脈と血圧低下、意識障害がみられていると考えられるため、静脈路の確保が必要である。 

4.(○)体温を急速に下げる必要があるため、太い動脈の冷却を行う。 

5.(×)意識障害があり、脱水に対する治療を開始したばかりの段階にあるため、まだ回復傾向にあるとはいえない。

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