【成人】Aさん(60歳、女性)は、身長155cm、体重70kgである。エレベーターがあるマンションの4階に住んでいる。左膝の痛みが徐々に増強し、趣味の茶道での正座や和式トイレの使用が困難になった。Aさんは、変形性膝関節症と診断され入院した。左膝の人工膝関節全置換術を受け、術後経過は順調である。AさんはT字杖での三点歩行を開始することになった。AさんはT字杖を右手に持っている。
三点歩行の指導で適切なのはどれか。
1.まず杖と右足を同時に出して、次に左足を出す。
2.まず杖と左足を同時に出して、次に右足を出す。
3.杖をついた後で、右足を出し、次に左足を出す。
4.杖をついた後で、左足を出し、次に右足を出す。
―――以下解答―――
(解答)4
<解説>
1.(×)患側である左足に一時的に全体重がかかってしまう。
2.(×)三点歩行ではなく、二点歩行である。
3.(×)杖が健側である右足を支える歩行になってしまっている。
4.(○)杖が患側である左足を支える歩行になっている。