【成人】58歳の男性。コンピュータプログラマー。3ヶ月前から右下肢に歩行時の疼痛があり、右下肢閉塞性動脈硬化症と診断され、経皮的血管形成術の目的で入院した。退院が決まった。仕事中は長時間坐位であり、職場の同僚は喫煙者が多く分煙がなされていない。
日常生活の留意点で適切なのはどれか。
1.週に一度は散歩をする
2.過剰に水分を取らないように注意する
3.1日1回は足背動脈に触れて拍動を確認する
4.周囲に喫煙者がいても本人が禁煙すればよい
―――以下解答―――
(解答)3
<解説>
1.(×)歩行は毎日継続することで側副血行路が発達する。
2.(×)ステンと留置部の血栓形成を予防するためにも、水分は十分に摂取する必要がある。しかし過剰な摂取は循環血液量を増加させて心臓に負荷をかけるため、注意する。
3.(○)患者は長時間座位の仕事であるため、下肢の血流が滞り、血栓が形成されやすい。 足背動脈の触知は下肢への血流の維持を示すので、確認することは大切である。