• 公開日: 2014/1/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

2009年度(第98回)看護師国家試験 過去問題 午前99

【成人】23歳の男性。突然の胸痛と呼吸困難のため受診し、自然気胸と診断された。1週間安静にして様子をみていたが改善しないため入院した。胸腔ドレーンが挿入され、水封式装置につないでドレナージが開始された。 退院後、自然気胸の再発を繰り返したため、胸腔鏡下で手術を行うこととなった。

手術前の説明で適切なのはどれか。

1.「手術による創は小さくてすみます」

2.「今回は胸腔ドレーンは入れません」

3.「翌朝までは人工呼吸器を装着して管理します」

4.「手術後も再発する可能性が高いので注意が必要です」















―――以下解答―――

(解答)1  

<解説>

1.(○)胸部に3カ所小切開を加えて手術を行う。

2.(×)手術によって外界から胸腔内に空気が入り、肺が虚脱するのは避けられないため、術後は胸腔ドレーンを挿入する。

3.(×)術後は自発呼吸と胸腔ドレーンによって呼吸状態の改善がはかれるため、人工呼吸器は必要ない。

4.(×)肺に孔のあいた部分を切除し縫縮するため、再発の危険性はうすい。

関連記事