• 公開日: 2014/1/26
  • 更新日: 2020/3/26

【連載】看護師 国家試験対策・過去問

2010年度(第99回)看護師国家試験 過去問題 午後95

【成人】42歳の男性。会社員。2年前から単身赴任で働いている。朝食は食べず、昼食は社員食堂、夕食は惣菜や弁当を購入し自宅で食べている。週に1度は同僚と外食する。自宅での夕食時には焼酎をロックで2、3杯、就寝前にはウイスキーをロックで2杯程度飲む習慣がある。同僚と飲食した翌朝、腹痛と嘔気とで目が覚めた。通常の二日酔いとは異なる強い心窩部痛があったため受診した。意識は清明で呼吸困難はない。急性膵炎と診断され入院することとなった。

入院時の看護で適切なのはどれか。2つ選べ。

1.温罨法の実施

2.水分出納の把握

3.腸蠕動音の聴診

4.仰臥位安静の保持

5.モルヒネによる鎮痛効果の観察















―――以下解答―――

(解答)2,3  

<解説>

1.(×)急性膵炎の基本は、疼痛緩和、全身合併症予防、二次感染症予防で、温罨法も疼痛緩和の効果はあるが適応ではない。

2.(○)急性期は絶飲食で絶対安静なので、水分出納は厳重に把握する必要がある。

3.(○)腸蠕動は胃液、膵液の分泌などが促進される可能性があるので把握は必要である。

4.(×)安静は必要であるが、仰臥位を保持するまではない。

5.(×)腹痛に対する鎮痛対策は必要であるが、麻薬を使用すると腸蠕動緩満にするなどの作用があり、非麻薬性鎮痛剤の使用が勧められる。

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